仕事で心を病んで退職した夫。うつ病でひきこもりになった彼を救ってくれたのは...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:bank
性別:女性
年齢:46
プロフィール:結婚生活23年目。子どもはいないので夫婦2人、気ままに暮らしています。職場はホームセンターの工具売場。

仕事で心を病んで退職した夫。うつ病でひきこもりになった彼を救ってくれたのは... 40.jpg

2年前、49歳の夫は仕事でよっぽど嫌なことがあったらしく、その日を境に仕事に行かなくなり、そのまま退職してしまいました。

うつ病と診断されたようですが、病院にもろくに行かず、薬の服用もせず、家でごろごろと過ごす毎日。

3つ年下の私が仕事に出て、どうにか生活はできています。

最初の頃は少し休めば元気になるだろうと思い見守っていましたが、時間が経つにつれ、何もしない夫にイライラが募り、ついつい強い口調で責め立ててしまうこともありました。

しかし、精神的に弱っている夫は「それなら自分が消えてしまったほうがいい」などと言い出したので、これはマズいと思い、とにかく明るく楽しく、寄り添うことだけを念頭に置きました。

私としては根本の原因を解決するため、仕事でどんな嫌なことがあったのか知りたかったのですが、夫は話してはくれません。

思い出したくもない様子だったので、その点は無理をして聞き出すこともできません。

ですので、腫れ物に触る思いで、掛ける言葉にも気を遣う日々。

こちらまで精神的にまいってしまうところでした。

「離婚」の言葉も頭をよぎりましたが、夫の行く末を案じると、到底そんなことは現実的ではなく、必死に頭を振って邪念を追い出しました。

救いは、夫が昔から好きだったラジオです。

ずっと家にいるので、自然とラジオと過ごす時間が増え、番組宛てにメールを送ったり、Twitterに参加したりして、ずいぶんと楽しんでいる様子でした。

ひきこもり生活の中で唯一、夫が社会との繋がりを保てるのがラジオ。

これが私たち夫婦を助けてくれました。

私も休みの日は一緒にラジオを聴くようになりました。

どちらかのメールが読まれたときは一緒に喜び、一緒に音楽を楽しんで、ニコニコした夫の顔を見れることがなによりも嬉しく思いました。

そんな日々を経て、夫が今年に入り、やっと仕事を探すようになりました。

生きる活力を思い出したようです。

とはいえ、ひげは伸びたまま、会話ものんびりなので、なかなか採用とはいきません。

ですが、とにかく一歩踏み出したことは嬉しいし、ほっとしました。

長い人生を振り返れば、夫が会社を突然やめてからの2年間の暗黒もきっと笑い話になることでしょう。

もうぜいたくなことは望みません。

同じ屋根の下、一緒に笑ったり泣いたりして、二人三脚で生きていこうと思います。

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