<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。スイーツ大好きで特にドーナツが大好きです。
54歳の兼業主婦です。
これは数年前、職場で起こった話です。
共同で使っている給湯室の冷蔵庫から、スイーツが消える事件が起きました。
何度も何度も起こり、私の部署だけではなく、他部署の人の分まで消えてしまったため、大きな騒ぎになりました。
最初は誰かが間違って食べたのだろうということで、買ってきたものなどに名前を書くようにしたのですが、しばらくするとまた消えてしまうようになりました。
これが職場内のスタッフのものなら、その冷蔵庫を使わないようにすればいい話です。
しかし、取引先の方との商談のために置いていたプリンがなくなってしまったことで、なかなかの問題になりました。
取引先の方には別のお菓子を出して、商談に影響がなかったのは幸いでしたが、そもそも経費で購入したプリンだったので、これには上司も経理の人間も憤慨していました。
本格的にどうにかしないといけないと思い、信頼できる同僚と罠を仕掛けることに。
もちろん、上司に相談して了承も得ています。
その罠とは、買ってきたドーナツの中にカラシを入れること。
単純ですが、おそらく給湯室に誰も居ないときに食べているのは間違いないので、絶対に引っかかると思いました。
効果は想像以上でした。
罠を仕掛けた数時間後、給湯室から野太い悲鳴があがり、同僚と様子を見に行くと、男性従業員Aのさん(当時48歳)が「辛い! 痛い!」と、水道から水を浴びるように飲んでいました。
同僚特製の練りカラシが相当辛かったのでしょう。
Aさんは水道水で口を洗い流しながら、喉をガリガリと掻きむしっていました。
喉だけではなく頭皮にまでその影響が出たようで、そのまま手を頭皮のほうに持っていきました。
そこで、私たちは絶句しました。
なんとAさん、かつらだったのです!
辛さと痛さに絶えきれず、頭の上のかつらをむしり取ってしまいました。
そのかつらは給湯室のシンクの中に落ちてしまいました。
辛さが落ち着いたあと、Aさんはバツが悪そうにびしゃびしゃになった「かつら」を手に「すみませんでした!」とトイレに駆け込んで行きました。
私たちは、その場でAさんを糾弾すればよかったのか、笑ったらよかったのかよく分かりませんでしたが、おかげでその後スイーツが消えることはなくなりました。
ちなみにAさんは上司にこってり絞られたあと、数日間ほど給湯室を使っている全部署の全員におやつを買ってくるという罰を受けて、私たちは美味しいおやつをいただきました。
なんかいろいろとごちそうさまでした。
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