<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ころちゃん
性別:男性
年齢:55
プロフィール:あと何年働けていくら貯められるのだろうと、お金計算の機会が多くなった今日この頃です。
3年程前から母親(85歳)の発言に関して気になることが続いています。
私は母親が30歳のときの子で、愛情を込めて大切に育ててもらったと感謝しています。
世間一般から見ても、母には特に常軌を逸した短所や変わった癖はないと思っていました。
しかし、最近やり切れなく感じるのが、あからさまにネガティブな言動です。
一般的に、息子が料理を振る舞おうものなら、年老いた親は喜ぶものと思っていましたが、母との会話はとにかく埒があきません。
「今夜は何か作ってやるよ。何が食べたい?」
「何も食べたくない」
こんな調子です。
天気のいい日に外へ連れ出そうとしたときは...。
「車でどこか行こうか。どこへ行く?」
「どこへも行きたくない」
せっかく誘ったのにそんなことを言われるなんて...と力が抜けます。
ちなみに母は一応健康で、特に目立つ疾患もなく、普段は自分で身の回りのことは全てできます。
こんな母親のネガティブな姿勢を心配して周りの人に相談したところ、このような発言をする親はそこそこいるようです。
それでも私がどうしても我慢できないのは、4年前に亡くなった父親に対する発言です。
その日も何かしらについてさんざん愚痴ってから、こんなことを口にしました。
「ああ、お父さんは早く死ねて本当に幸せだった。羨ましい」
高齢であったにもかかわらず、がんに真正面から立ち向かい、前向きで懸命な闘病の末に亡くなった父親のことを思うと、このような母親の発言が非常に悲しいですし、納得がいきません。
意図的にネガティブに解釈しているような考え方にも疲れます。
盆や正月にいただきものをした時の会話もあきれたものでした。
「あんなにたくさんの食べ物を見ると苦しくて気が遠くなる」
「途方に暮れて何もする気にならない」
「まさか、困らせようとしているのだろうか?」
などと言っている母を見て、私は驚きました。
一人暮らしの母親のことを気遣う近所の人たちの温かい思いやりに対して、どういった考え方をすればそんな発想に至るのか、私には理解ができません。
また、成人した孫からお菓子などの贈り物が届いたときも、お礼の電話をするというのでほっとしていると、話す内容に仰天!
「おばあちゃんみたいなダメ人間のことは考えなくていいからね。もう何もしないでね」
などと言うのです。
喜ぶ顔を思いながら贈り物をしてくれた私の姪は、そんなことを言われてどう感じるでしょうか。
聞くところによると、他人様に対してはそこまでネガティブな言動はしていないようなので、もしかすると身内には甘えているのかもしれません。
ただ私自身、母親から直にそんな発言ばかり聞くと、心の底の本音はそうなのではないかと不安になります。
自分の親に対して、身体面だけではなく、精神的にも健康で幸せな人生を送って欲しいと願うゆえ、モヤモヤを感じてしまいます。
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