<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
4つ年上の私の姉は遠方に嫁いだため、数年に会うかどうかの関係です。
たまに帰省すると実家の両親は大歓迎しています。
両親と姉は短い日数での再会になるので、お互いにいいところしか見えていません。
両親は姉になんでもしてあげようと無理をしますし、姉も両親を喜ばせようとサービスばかりします。
そのこと自体はとても素敵なことだと思っています。
しかし、両親はいま70代後半です。
姉の頭の中にある若い頃の両親と違うのです。
でも、姉にはそのことが分かりません。
姉は、妹の私の指摘なんて絶対に受け入れないので、「自分が分かっていない」ことも気づかないのです。
2022年の年末、数年ぶりに帰省した姉は、年老いた両親を毎日のように連れて出かけていました。
車で数時間かけて都会の街に連れて行ったり、姉の子どもと一緒にテーマパークに連れて行ったり、イルミネーションを見に出かけたり。
普段はあまり出かけることもなく、家でのんびりと過ごしている両親です。
私は、あまりにも無理なスケジュールなのではないか、と忠告しました。
しかし姉は、忠告を聞くどころか訳知り顔でこんなことを言ってきました。
「もうこれで最後かもしれないでしょう? 思い出作りなのよ。いつもこんな田舎で、家の中ばかりで過ごしている両親に親孝行しているのよ。孫と過ごす時間ができて喜んでいるのよ」
そう言って、私の心配を理解してくれませんでした。
結局、姉が帰省している最中に両親は体調を崩し、父は疲れからか血圧が上がってしまいました。
それでも「楽しかったよ」と姉に感謝を伝える両親。
残り少ない老後を楽しむことが一番という姉の考えはある意味正しいのかもしれません。
しかし、いつか始まるだろう介護のことを考えると、両親の体調の変化は私の生活にも直接関わることだと思えてしまうのです。
両親と一緒に楽しむことができて、感謝もされる姉。
本当はそのことに文句を言いたくありません。
でも、どうしても先の心配をしてしまう自分がいます。
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