<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻と2人暮らし。
私と妻(50代)の話です。
私たちは東北の田舎町に住んでおり、年に2回ほど避けては通れないイベントがあります。
それは自家用車の「タイヤ交換」。
東北では冬に路面の凍結や積雪があるので、秋には必ず冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)に交換しなければなりません。
もちろん春には、普通のタイヤに戻します。
『面倒ならしなければいいのに』と思うかもしれませんが、会社によっては12月〜3月の期間、冬用タイヤに交換しないと出社停止になることもあります。
それほど冬場の道路を夏のタイヤで走行するのは危険なのです。
我が家では私と妻が1台ずつ自動車を所有しているので、2台分、合計8本のタイヤを交換しなければなりません。
近くのカー用品店やガソリンスタンドで、1台2,000円前後で交換してくれるのですが、自分で交換するドライバーもいます。
我が家は後者、さらには私たち夫婦の世代では『タイヤ交換なんて男だったらできて当然』という風潮が強いので、私がタイヤ交換の担当です。
しかし、私は子どもの頃からとても手先が不器用です。
プラモデルをまともに組み立てられた記憶もありませんし、図工の成績もひどいものでした。
いまでも不器用は健在で、日曜大工もあまり得意ではありません。
そんな私はもちろん、毎回タイヤ交換には四苦八苦します。
まず、倉庫からタイヤを運んできて、装着しているタイヤのナットを少し緩めて車をジャッキで持ち上げます。
ジャッキは手動なので、とても重いです。
そして、車を持ち上げたらナットを完全に外して冬用タイヤへ交換します。
交換後、ナットを締めてジャッキを下ろして1本完成。
それを1台4本で2台所有しているので、この作業を8本繰り返します。
ナットを緩めたり、締めたりするレンチももちろん手動。
これが電動や油圧式ならまだ楽になるはず。
購入して欲しいのですが、「年に2回しか作業しないのだから要らないでしょ!」と妻に一蹴されてしまいます。
そんな状態なので、2台のタイヤ交換を完了させるのに3時間もかかってしまいます。
タイヤ交換2台分が終わる頃にはもうクタクタ。
毎年、妻には「プロにやってもらおうよ」と直訴しているのですが、「男なんだからそのくらいできるでしょ!」と一喝されてしまいます。
私的には作業が大変な事もあるのですが、それ以上に出来映えが気になって仕方がありません。
なにしろ不器用な事にかけては誰にも負けない自覚が私にはあります。
「ナットちゃんと締めたかな?」
「タイヤまっすぐ取り付けたかな?」
自分の車で自分が事故に遭うのなら自業自得なのでまだ良いのですが、私の拙い作業が原因で、妻が事故に遭ってしまうのではないかと心配です。
そう思うと、タイヤを交換して1カ月程度は不安で不安で、車を見るたびにナットの緩みを確認してしまいます。
幸い、ナットが緩んだことはありませんが、プロにやって貰えば安心して乗れるのに。
そして、春にまた「タイヤ交換」が待っています。
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