<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:春が待ち遠しいです!
2022年12月、年末のことです。
年内の仕事が終わって、そろそろカレンダーを来年のものに替えようかという頃、同居している義母(74歳)が体調を崩しました。
胃腸風邪とのことで、脱水状態になったものの大事には至りませんでした。
ただ、お腹を壊してしまい、義母がほぼ専用で使っている1階のトイレが悲惨な状態に...。
悪臭が漂い、床も壁もひどいことになっていました。
しかし、義母には言いにくいですし、夫(51歳)もどうせ手伝ってくれないので、仕方がなく私が掃除しました。
その後、義母の部屋を覗いてみると、隅のほうの畳が2、3カ所、汚れていました。
体調を崩して数日間、義母はお風呂に入っていません。
その状態で自分の部屋で着替えをしていたため、下着を脱いだり座ったりしているうちに畳が汚れたのでしょう。
そんなこんなで、義母の和室も掃除することにしました。
いずれにせよ、年末の大掃除はいつものこと。
娘(14歳)と家の中を掃除をしていると、それを見た義母が「ありがとう」と、娘にお小遣いを渡してくれました。
「お年玉と一緒だから」と少し多めに包んでくれたようです。
喜ぶかと思いきや、娘は神妙な顔をしていました。
娘は義母があまり好きではありません。
同居していると嫌なところも見えてしまうので、仕方がないかな...と思うこともあります。
それはともかく、お小遣いを貰ったわけですから、娘も「ありがとう」と受け取りました。
ポチ袋を開けると、娘が無言でお札を見ています。
少し気になって「どうしたの? いくら貰ったの?」と聞いたところ「ママ、婆ちゃんからのお札が少し汚れている」と言うのです。
「ん?」と思って見てみると、お札の真ん中の透かしの部分に汚れた指で触ったのでしょうか、指紋がついているのです。
娘は、その汚れは義母が粗相したものだと思ったようでした。
最近は電子マネーやバーコード決済が多くて、現金をまじまじと見ることが少なくなりました。
ただ、仕事でレジを担当することがあり、レジで見るお札は数字が書いてあったり、落書きされていたり、指紋がべっとりとついていたり...。
「お金は誰が触ったか分からないよ。レジ担当していると、汚れたお札もたくさん見るよ」
お札の汚れの原因にはさまざまな可能性があることを娘に伝えました。
娘は納得いったのかいかないのか微妙な表情をしていましたが、それ以上の原因を突き止めるようなことはしませんでした。
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