<この体験記を書いた人>
ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と2人で旅行を楽しむのが趣味の主婦です。
数年前、私たち夫婦と義姉(50歳)で、ケーキバイキングへ行ったときの話です。
お店は、全国的にも有名な高級ホテル内にあるお洒落なカフェ。
その当時、私の周囲ではケーキバイキングが流行っており、友人たちからこの店の評判を聞いていました。
たまたま夫(48歳)が義姉にその話をすると、一緒に行きたいと言うので、私たち夫婦と義姉の3名で行くことになったのです。
当日は最寄り駅で義姉と待ち合わせし、一緒にお店へ行きました。
お店は土曜日ということもあって、やや混雑気味。
周囲を見渡すと、やはり高級ホテル内のカフェということもあり、身なりがしっかりしたお客さんばかりです。
もちろん、カジュアルでも問題ないとは思いますが、ここで粗相をすると恥ずかしいな、と不慣れな私は緊張気味...。
ほどなくして私たちもテーブルへ案内されました。
ケーキバイキングの制限時間は60分です。
ウェイターさんに紅茶を注文し、早速ケーキを取りに行こうと立ち上がりました。
すると、普段は周囲を気にせず我が道を行く義姉が「紅茶が来るまでは席で待つのがマナーよ」と、珍しく行儀のいいことを言うので、従って紅茶を待つことに。
どうやら義姉も高級感に感化され、マナーを意識していたようです。
紅茶が運ばれて来て、改めてケーキを取りに行きました。
「お義姉さん、お先にどうぞ」と促し、義姉が先に席を立って、その後ろに私たち夫婦が続きました。
バイキングテーブルまで来たあとは、それぞれが自由に行動。
夫は目の前にあるケーキを2~3個をお皿に取ると、すぐに席へ。
私は台の周りをぐるりと一周し、まずは20種類くらいあるきれいなケーキを、1つ1つ観察して楽しみました。
全種類は食べきれないので、ある程度品定めをし、気に入ったケーキを3個ほど皿へ。
そのとき、不可解な光景が目に入りました。
バイキング形式なので、ケーキやタルトは元々小さいサイズで作られています。
ところが、誰かがその小さいピースをさらに小さく切って持っていったようで、残骸のようなものがトレーに残されていました。
しかも、1種類だけではありません。
見渡すと、多くのケーキやタルトのトレーにそれぞれ残されていました。
おそらく、誰かが全種類食べたいけれどそれは無理と思い、小さく切って残りを置いていったのでしょう。
それにしても、このような洗練されたカフェではかなり不快な光景です。
しかし、本当の衝撃はテーブルへ戻ったときに待っていました。
義姉の皿を見ると、なんと小さくカットされた無数のケーキが山のように積まれていたのです...。
ケーキやタルトを小さく切り、残骸を残して行った犯人は義姉でした。
食べ方も異様です。
義姉はフォークを手に取ると、山積みにしたケーキをごちゃごちゃに混ぜ始めました。「お、お義姉さん。何をしているんですか!?」
唖然とする私に義姉がドヤ顔でこう言いました。
「ケーキはいろいろな種類をごちゃ混ぜにして食べるのが美味しいのよ~」
先ほどまでマナーにこだわっていた人とは、まるで別人。
やはり、我が道を行く義姉でした。
結局、夫が自分の姉が作ってしまった残骸を回収するハメに...優雅なひとときが台無しでした。
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