<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:10歳年上の夫と2人暮らしです。
2023年のお正月、親戚で集まったときのことです。
親戚の集まりといってもコロナ禍だったので、近隣で集まれる人だけが集まったこじんまりとしたものでした。
ただ、このときは「集まれる人」が集まったため、あまり会ったことのないような親戚もいました。
初めは少し緊張していましたが、昔の話などをして徐々に打ち解けていきました。
いい雰囲気を作ってくれたのは、手作りのおせちです。
参加した女性(50代)が持ってきてくれた手作りのおせちがとてもおいしく、みんなで「おいしいね」と言いながら食べているうちに、とても楽しい気分になりました。
私は無難に和菓子を持っていったのですが、「やっぱり手作りのおせちは違いますね、作るの大変だったでしょう」「どうやって作ったんですか? レシピを教えてもらいたい!」などと盛り上がりました。
しかし、水を差す一言が。
「おせちなんて主婦が楽をするためのものだから、しょせん手抜き料理だよ」
あまり会ったことのない親戚の男性(60歳)がドヤ顔で言いました。
せっかく作ってきてくれたものをけなすなんて、何てひどい人だろう...。
その場の雰囲気は一気に凍りつきました。
他の人が「そんなことないですよ、豪華でおいしかったですよ」とフォローしても、男性は空気を読まずに文句ばかり。
しまいには「おせち程度で大騒ぎするなんて、お前たちは普段から料理はするのか? 得意料理は何なんだ? 最近の女性は家事をしなくて困ったもんだ」と周囲に絡み出しました。
絡まれた私たちは「料理しますよ〜」と受け流していましたが、いい気持ちはしません。
この状況を見かねて、最年長(80代)の男性が言ってくれました。
「妻はよくおせちを作ってくれたが、本当に大変そうで手抜き調理ではないよ。いつも忙しく休みのない主婦には正月くらい休んでほしいんだけど、結局ゆっくりさせてあげられなくて申し訳なく思っている。妻には感謝してもしきれない」
そう言われた途端、その男性は大人しくなりました。
あんなに威勢がよかったのに年上の男性の言うことは聞くなんて、まだこんな絵に描いたような「男尊女卑おじさん」がいるんだ...とあきれてしまいました。
そのおじさんのことを私はよく知らなかったのですが、親戚に聞くと普段はもっとひどいようです。
コロナ禍前の親戚の集まりでは、女性にお酌を強要し、未婚の女性をけなし、酔っ払うと若い夫婦に夜の生活のことをしつこく聞くなどしていたとか...最低ですね。
男女平等がいまの常識ですが、こういうおじさんの意識が変わらない限り、女性の生きづらさは変わらないんだろうな...と、新年早々思ってしまいました。
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