<この体験記を書いた人>
ペンネーム:キトリ
性別:女性
年齢:54
プロフィール:2人の女の子を持つ会社員です。
5年前、勤務先の別部署でパワハラ騒動が起こりました。
原因となる58歳のAさん(男性)は営業職で転勤してきた人です。
営業なので人当たりがよく話題も豊富でとても楽しい方で、Aさんが入社した当時は廊下ですれ違った時にはよく立ち話をしました。
お客さんとの電話対応では「どうぞよろしく申し上げます」とすごく丁寧で、聞いていても気持ちがよく、さすがだな~と感心していました。
月初の締めの対応や解決できない難問にぶち当たると、進んで助けてくれました。
めんどくさがってサポートしてくれない人が多い中で、すごく助かる頼もしい存在でした。
ところが、慣れてきたらAさんが『とんでもない人』ということが発覚しました。
とてつもなく怒りっぽいのです。
お客さんとの電話の会話中では相変わらず丁寧ですが、「バチン!」と思いっきり大きな音をたてて受話器を置きます。
電話を置いてから、ぶつぶつ文句を言っているときもありました。
Aさんの上司であるB部長(55歳)に対しては大きな声で怒鳴りつけます。
B部長は有名大学出身のエリート社員ですごく頭がいい方なのですが、いまいち決断力がなく以前から別の社員からも怒鳴られることがありました。
そんな態度にイライラが募るのか、Aさんは机をたたきつけて文句をB部長に叫ぶことが毎日続いていました。
周りの私たちもその声が聞こえるたびにビクビクしていました。
そのうち、B部長は別の部署に異動になり、他の事業所から転勤してきたCさん(48歳)が部長になりました。
しばらくすると、Aさんは上司であるC部長に対してもきつく当たるようになったのです。
C部長も有名大学出身のエリート社員で頭がいいのですが、やはり要領が悪いところがありました。
しかし、C部長は気が強く言い返すので、大喧嘩になることもたびたびありました。
静かだなと思っていたら、メールで喧嘩をしていたこともあり、びっくりしました。
上司に対してもこうなので、Aさんより年下だったり、立場が弱かったりする人への態度は酷いものでした。
Aさんの対応に耐えられず辞めていった人は3人、うつ病で休職した人は1人、もちろん私も理不尽なことで何度も怒鳴られて、とても怖かったです。
さすがにこの状況にしびれを切らした支店長は、Aさんに注意勧告。
これによってとりあえず騒動は収まりました。
そして、Aさんは60歳となって定年退職をして妻が待つという地元へと帰っていきました。
その頃、新型コロナウイルスが流行りだしていた頃でした。
普通であれば、退職した先輩・同僚に対して、
「コロナにかからず、元気にやっているかな?」
「いまごろ、奥さんと仲良くやっているかな?」
などと懐かしむ声が聞こえてきそうですが、Aさんに対しては違っていました。
特にそういうふうに懐かしんだり、心配する声は全くありません。
たまに「Aさんと上司の仲がとても悪かった、喧嘩がひどかった」とAさんとの人間関係の悪さだけが話題にあがるだけ。
時にはもっとひどいことを言う人もいて...自分はこんなふうにならないように、言動に気をつけようと思いました。
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