<この体験記を書いた人>
ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:10歳息子・44歳夫・42歳フルタイムワーママです。
今から8年ほど前、私は32歳、夫は34歳、息子は生まれたばかりで、義実家に同居していた頃の話です。
義母にとって私たちの息子が初孫です。
息子誕生の直前に義父が他界したせいか、義母は息子を溺愛していました。
初孫が嬉しくて、いつも抱っこしていました。
息子はあまり泣かない子で、赤ちゃん検診のとき、お医者さんから「少し泣かせないと肺が強くならないから、泣かせてね! それが赤ちゃんの仕事だよ!」と言われました。
泣き出すと義母がすぐに抱っこしてしまっていたため、息子はあまり泣くことができなかったようです。
そのことを義母に伝えたのですが、義母はガン無視で息子を抱き続けていました。
義母の過保護ぶりは、これだけではありませんでした。
少し肌寒い季節になると必ず衣服を重ね着させるのですが、肌着にタートルネックにトレーナーという、見ているだけで苦しそうな厚着です。
少しでも雨で濡れたら即着替えてお風呂に直行。
真夏の暑い時期なのに体が冷えるからと、庭でプールすらさせてもらえませんでした。
仕事がお休みのときにプールで遊ばせてあげても、すぐに「お風呂で温かいシャワーに入れろ」とうるさい義母。
プールには1時間も入ることができなかったと思います。
また、出かけるときは、義母が選んだちょっといい服にお着替えしなければなりません。
義母が一緒に行かないときも「なんでそんな服なの?」とダメ出しされました。
生まれたときからそうなので、息子はそれが当たり前と思っています。
食事も好きな物ばかり食べて、魚の骨はきれいに取ってからテーブルへ。
挙げたらきりがないくらい過保護に育ってしまった息子なのですが、その反動でしょうか、4年前に義実家から独立してからはわんぱくな子どもになりました。
今は『冬でも半袖半ズボン』です。
私の子ども時代もクラスに1人はそんな子がいましたが、まさか自分の息子がそうなるとは...。
そして家の中では、いつでも下着姿。
息子曰く「今は自由に選べるんだからいいでしょ!」だそうです。
本人しても、人に何でも選ばれるのが嫌だったのですね。
しかし、義実家に遊びに行くときは、何か思うことがあるのか、いつもよりちゃんとした服か、義母に買ってもらった服を選んで着替えています。
息子なりに気を使っているんだと思いますが、それもまた優しさです。
今は私が息子に魚の食べ方のレクチャーをしており、少しずつ上達してきました。
過保護で育ってしまうと、自分では何も考えず何もできない大人になってしまいます。
義実家から独立して本当によかったと思う今日この頃です。
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