「お父さん認知症かも」は母の決めつけ? それとも父親の演技なのか!?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻の2人暮らし。

「お父さん認知症かも」は母の決めつけ? それとも父親の演技なのか!?  23.jpg

私の両親(70代)の話です。

父は車の運転も問題なくできますし、毎日家の周囲を1時間以上散歩するなど、とても健康です。

しかし、最近は耳が遠くなってきています。

一方、母は近年、心臓と足を立て続けに悪くしてしまい、入院と手術を繰り返していました。

回復してようやく退院できましたが、外出は不可能で、現在は家の中で日常生活をどうにか送っています。

そんな母ですが、私に電話をしてくるたびに「最近、お父さん認知症がでてきたかも」と訴えてきます。

母に言わせると、父は物忘れが激しくなってきたとのこと。

また、後から同じ話をしても、前に話したことを全く覚えていないよう。

「お父さん、病院に連れて行ったほうがいいかも」

「何かクスリを飲ませないといけないのではないか」

「運転免許は早々に返納したほうがいいのではないか」

などと相談してきます。

しかし私が話をすると、きちんと聞こえていて普通に返事を返しますし、以前言ったことも覚えています。

スマホのメールなどのやりとりも問題なくできます。

読書も好きで、自分が読んで気に入った本を私に勧めてくれます。

コンピュータゲームも普通にできるので、私には認知症の傾向を感じません。

耳が遠くなってきているのは知っているので、大きな声でゆっくり声をかけるようにしています。

私や姉(50代)の推測では、父は母以外と話をするときは補聴器をつけています。

聞こえていないと相手に失礼と思っているらしく、集中して話を聞くので内容が理解でき、頭に残っているようです。

しかし、母と2人で話をするときは補聴器をつけず、気を抜いて話をするのであまり話が頭に入っていないよう。

父はプライドが高いので、聞こえていないことを母に指摘されるのが嫌です。

聞こえていなくても聞こえているフリをしてしまっているのではないか...が推測です。

一方、母もプライドが高い人間です。

自分は不健康で、父の補助を受けているのが悔しいのか、しきりに父を「認知症だ」と決めつけようとしている気がします。

母の負けず嫌いも重傷だと呆れつつも、父の年齢も年齢なので少し心配ではあります。

病院に行くように勧めていますが、父は若い頃から医者嫌いなのであまり医者に行こうとしません。

運転免許の返納だけは母がしつこく勧めたので、仕方なしに返納を決めたようですが...。

いまのところ母との会話以外に支障はないようですが、今後を考えると少し心配です。

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