<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。
小学校高学年の長男が2歳だった10年ほど前の話です。
当時、夫は出張続きでほとんど家にいない状態。
次男を妊娠中だった私は、動き回る長男を抱えてヒーヒー言いながら家事、育児をこなしていました。
子どもを連れて買い物にでるのが大変だったため、必要なものはネットで買うことが多くなりました。
この時、うちのエリアの担当だった某宅配会社の方Aさんにとても助けられました。
20代中盤くらいの男性で、ハキハキと仕事をこなしつつも、配達のときに一言かけてくれる優しい方で、特に子どもにはとてもよくしてくれました。
長男は人見知りがない人が大好きで、ピンポーンと玄関チャイムがなると、トタトタトタ~と走っていって「どなたしゅか~(どなたですか?)」と嬉しそうに声を出します。
そんなとき、Aさんは「○○の配達のAさんで~す! ママはいますか~」と子どもに聞きやすいように大きな声で返してくれ、子どもは「ママー!」とニコニコ走って呼びに来てくれる...というのがいつもの流れ。
ドアを開けると、子どもに「こんにちは~! 今日もいっぱい遊んだかな~?」とニコニコ、そして私には「いつもお疲れ様です!」と声をかけてくれます。
また、大きい荷物のときは妊婦の私にも気遣って「これ重いですから中まで運びますよ!」と、荷物を運び入れてくれたこともありました。
そして、次男のために買ったチャイルドシートを届けてくれたときは「これ、駐車場に置いておいたほうがいいなら運びますよ?」と、駐車場まで運んでくれました。
2歳児でも安心して食べられるお菓子をくれたこともありました。
子どもが食べられるお菓子をきちんと選んでくれるので、心遣いがすごい...! と感心するばかりです。
Aさんは私たちだけでなく、他のおうちの方にも優しく接していて、玄関でお話している様子をよく見かけました。
荷物を渡すだけでなく、その人の名前を呼びながら話しかけてくれる、些細なことですが、やろうと思うと意外と大変だと思います。
見守ってもらっている安心感は、日中ひとりきりで子育てをしていた私にはかけがえのないもので、本当にこの方の担当エリアでよかったと思いました。
その後、我が家が引っ越すことになったときは「Aさんとお別れか...」と真っ先に顔が浮かんだほどです。
引越しが決まった後、私は子どもが折った簡単な折り紙とお礼の品を渡して、Aさんに感謝を伝えたのでした。
あれからも優しい配達員さんに担当していただくことが多いのですが、Aさんほどの方にはまだ巡り会えていません。
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