<この体験記を書いた人>
ペンネーム:abby
性別:女性
年齢:56
プロフィール:猫ラブ・ベジタリアン・夫は外国人。
10年ほど前の話です。
ある国際交流協会で、私は日本語を教えるボランティア活動に参加していました。
その活動の中で、私はヨーロッパ出身の男性Bさんの担当になりました。
彼はヨーロッパで旅行中の日本人女性と知り合い、結婚して彼女の地元であるこの町に越して来たそうです。
日本に来てまだ間もないため、日本語もあまりできませんでした。
私も他県から越して来たばかりで、友だちや知り合いも限られていたため、自分と同じく国際結婚したBさんと知り合えてうれしく感じました。
日本語のレッスンをしているうちに、少しずつ個人的な話もするようになりました。
「私の夫はイギリス人だよ」と教えると「4人で会おう」となり、それからは教室以外でも家族ぐるみで親しくお付き合いをするようになりました。
Bさんの国は、北部のドイツ語圏と南のフランス語圏と公用語が2つあるそうです。
Bさんは南地方出身で、母国語はフランス語でした。
Bさんの奥さんのA子さんはフランス語が苦手で、私も夫もフランス語は話せませんので、私たちはいつも英語で会話をしていました。
ある日、夫がBさんと会って帰宅したとき「今日、面白いことがあったんだよ」と夫。
聞いてみると「Bさんに『今週末何するの?』って聞いたら『君を殺すつもりだ』って言うんだよ」ってどういうこと!?
「えっ⁉ 何それ⁉ あなた何か彼に恨まれるようなことでもしたの?」
驚いて聞くと、真相を教えてくれました。
夫が週末の予定を聞くと、Bさんは「I am going to Kiryu」と答えたそうです。
夫はびっくりして「やめて!」と冗談っぽく彼に懇願したそうです。
Bさんは夫が何を言っているのかすぐには分からなかったようですが、実はこういうこと。
群馬県には「桐生市(きりゅうし)」というところがあります。
Bさんは週末、桐生に観光に行くと答えたつもりだったのですが、その「きりゅう」が英語にすると「Kill you !」と聞こえるわけです。
あぁ、なるほど...。
夫は初めから、Bさんは桐生市に行くと分かっていて冗談を返したのですが、よく考えてみると恐ろしいけど笑える会話です。
まったく気が付きませんでしたが、確かにそう聞こえます。
私も日常的に使う言葉です。
こんなことがあってから「Bさん is going to Kill you!(Bさんがあなたを殺しに行く!)」は我が家では鉄板のギャグになっています。
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