<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女性
年齢:46
プロフィール:同じ年の夫と私、子どもの3人で郊外の住宅街に住んでいる主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
同い年の夫と結婚する前の交際期間中、私は誕生日やバレンタインデーなどの行事のときにケーキを手作りしていました。
夫はとても喜んでくれるので、それを見るたびに「結婚したり子どもが生まれたりしても記念日にはケーキを作ろう」と思っていました。
結婚して初めての行事は私の誕生日でした。
もちろん、ケーキを作るつもりでいましたが、義母(享年65歳)から「ケーキを買って行くからね!」と連絡があったのです。
義母は「夏子ちゃんはもう実の娘のように思ってる」と、いつも言ってくれていました。
ケーキを用意してくれると聞いて嬉しかったのですが、誕生日当日は平日で、帰宅は夜になります。
ですので、私はちょっと早めに帰り、ケーキや料理を作る予定にしていました。
ケーキは手作りしたいですし、作らないにしても平日の夜に義理両親をもてなすのは大変だと思ったのです。
「ありがとうございます〜。でも、帰りが遅くなるので」
「留守でもお父さん(義理父のこと)にケーキ届けてもらって、冷蔵庫に入れといてもらうから大丈夫よ」
そう押し切られてしまい、結局ケーキはもらうことになりました。
その後も、夫の誕生日やクリスマス、バレンタインデーなど行事のたびに必ず「ケーキ、お父さんに持って行ってもらうから」と電話がありました。
やがて、行事が平日だったときはケーキを届けられ、休日だったらおもてなしするパターンが定着していきました。
ありがたい反面「自分の家庭でする行事なのに、自分の好きなようにできないなんて...」と、モヤモヤしてしまいました。
2011年に子どもが産まれ、成長してケーキなどを食べられる年齢になった頃、やはり子どもの誕生日こそは手作りのケーキで祝いたいと思うようになった私。
いつものケーキの連絡があった際に「ありがとうございます。でも、今回はちょっと自分で作ろうと思います」と伝えてみたのですが、「あら、そんな必要ないわよ! 遠慮しなくていいのよ」と押し切られてしまいました...。
義理両親は私達夫婦や孫の喜ぶ顔が見たくて、毎回楽しくケーキを選んでいたのでしょう。
ケーキを作りたいのなら行事のとき以外に作ればいいだけのことです。
自分の要求を通して義理両親の好意を無下にするのは申し訳がない...そう思うようにしましたが、やはりあきらめきれないのです。
ある日「なんでバレンタインデーにケーキを持って来るかな...」とイライラするようになってしまいました。
数年前に義母が亡くなった後も義父(現在71歳)がケーキを買ってくれて、行事のたびに届けてくれます。
現在では私も自分の好きなようにしたいという欲求が少なくなってきて、前よりケーキを嬉しく感じるようになってきました。
けれども、このまま一度も行事で手作りケーキを作らないまま子どもが成長し、「誕生日は恋人と過ごすから」となったら寂しいなぁと思っています。
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