<この体験記を書いた人>
ペンネーム:なんとも
性別:女性
年齢:54
プロフィール:私+夫+高3長男+高1長女の4人家族。健康優良児の私ですが、入院経験は出産を除いて一度だけあります。
54歳の専業主婦です。
コロナ禍直前の2020年の1月半ば頃、アルバイト先でモヤモヤした話です。
当時、私は婦人科の手術入院+療養のため、2週間ほど休みを取ることとなりました。
詳しい理由は総務課、直属の所属長、同僚のバイト女性ら4人、合わせても数人程度に伝えておきました。
命に関わるほどの入院ではないにせよ、2週間も休むとなると理由を黙っているわけにはいきません。
それ以外の人たちには、自分からわざわざ言うほどでもないので「2週間ほどお休みします」と伝えただけでした。
入院なんて言うと、余計な気遣いをさせてしまいそうだったからです。
「どうしたの?」と聞いてきた何人かには一応簡単な説明はしましたが...。
そして、無事に入院+療養を済ませて、2週間ぶりの出勤。
事情を知っている人からは「大丈夫?」「無理しないでね」など気遣っていただいたので、恐縮しまくりでした。
しかし、何人かの人たちから言われた言葉が気になりました。
「ご実家、大変だったんだってね」
「お母さん、大丈夫? 大切にしてあげてね」
「緊急入院って、本人だけじゃなくその家族も大変だよね」
なんとなく自分的に釈然としないことを言われて困惑しましたが、そこは適当に合わせておきました。
でも、実家の母親ウンヌンはなぜだろうかと湧いてくる疑問。
実母は地元の特別養護老人ホームに入所しており、緊急連絡など私にはなかったのにどうして?
念のため、ホームに問い合わせてみても「お母様はお変りなくお元気ですよ」とのことで、ますます分からなくなってしまいました。
それで、私は同僚のバイト女性・J子(当時40代後半)にそれとなく聞いてみたのですが...。
「あなたが休んで数日たった頃、みんなが根掘り葉掘り私たちに聞いてきてね。手術・入院のことは言っちゃあいけないと思ってね...」
「それで、実家お母さんが緊急入院したので、その付き添いでお休みしてるって伝えておいたの。入院に関しては、一応内緒にしておいてあげたからね!」
得意満面に話すJ子に若干モヤっとしつつ、「気遣ってもらってごめんね」とだけ答えておきました。
J子の対応は別に誰かが傷付いたわけでもないので、何も問題はなかったでしょう。
にもかかわらず、私はJ子に対して感じるモヤモヤを止めることができませんでした。
J子は私より年下だけど職場では先輩にあたり、まあまあ面倒見はいい人。
ただ、お節介というか...悪く言うと恩着せがましい性格です。
今回は噓も方便ということで仕方がなかったとはいえ、実母が緊急入院した設定なんて、気分のいいものではありません。
LINEでもいいから一言相談してくれていたら...と思いましたが、もう済んだことなのでそこは黙っておきました。
それから約1カ月後、術後の検診のため、私は丸一日休む予定を入れました。
「通院? また何か聞かれたら適当に言っておくわね!」
J子が得意満面のしたり顔で言ってきましたが、また何か余計な設定を作られるのも嫌なので、私は「大丈夫よ! フェイクはもうなくてもOKよ!」と明るくお断り。
心なしか、ポカーンとした顔のJ子に「お気遣いありがとう!」と告げました。
J子的には「私がフォローあげたよ!」と、得意になりたかったのかもしれませんが、頼んでもないことを、したり顔でされても有難迷惑なだけです。
J子の恩着せがましさにはもうウンザリでした。
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