<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ミリー
性別:女性
年齢:49
プロフィール:寒くなると夏が恋しくて暑くなると冬が恋しい49歳。2人の子どもたちはそれぞれ冬生まれと夏生まれです。
8年前に家族旅行でハワイへ行ったときの話です。
地元民でにぎわう大型スーパーマーケットへ買い物に行きました。
夕食はレストランではなくお惣菜を買ってホテルで食べようという話になり、すぐ食べられそうなものを私(当時41歳)と娘(当時8歳)チーム、夫(当時43歳)と息子(当時10歳)チームに分かれて探すことにしました。
私と娘チームが見つけたのが、ショーウィンドウ越しに見える美味しそうなお惣菜の数々。
注文しようと若い店員さん(20代前半くらい?)に声をかけました。
英語で「エクスキューズミー」と言ってみたものの、なぜか聞こえないふりをされました。
私たちを無視して、後から来た現地の人と笑顔で楽しく会話をしながら接客をしているのです。
3人くらい見送ってやっと私たちのところに来てくれたのですが、「ディス ワン プリーズ」と身振り手振りで伝えても、分からないという両手を上げたようなジェスチャーをします。
繰り返し同じことを言ってみたのですが、まったく相手にしてもらえません。
ついに相手は薄笑いを浮かべ出し、帰れという手振りで早口の英語でまくしたてるのでした。
娘は泣きそうな顔で私の袖をひっぱり「ママ、もういいから行こう」と言いました。
せっかくおいしそうな食べ物を見つけて、娘も「これがいい! これ食べたい!」とうれしそうに言っていたのに...。
簡単な注文すらできない自分の不甲斐なさに、悲しさと悔しさで胸がいっぱいになり、私まで泣きそうになりました。
あきらめて夫と息子を探し、さっき起きた話をしました。
それを聞いて「そんなおかしな態度、許せない!」と怒った夫はその店員さんのところへ行きました。
夫が「私の家族に対する態度が失礼極まりないので、マネージャーと話がしたい」と毅然とした態度で伝えました。
相手は慌てふためき「何を言っているのか分からなかったから私も困っていたんです」と言い訳を始めました。
私の英語が下手すぎるからとか、ジェスチャーをされても通じなかったからとか、いろいろ言っていたそうですが、謝罪の言葉は出てきませんでした。
夫は謝罪がないのはおかしいと怒っていましたが、娘がオロオロして今にも泣き出しそうな顔で「パパ、もうホテルに帰りたい」と言うので、そのままお店を出ることにしました。
英語ができないことでかなり悔しい思いをしましたが、あのとき、夫が私の気持ちを分かってくれたことは今でも大切な思い出です。
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