<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54歳
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。通勤は車で、ゴールド免許を長年保持してます。
今年54歳になる兼業主婦です。
今から30年ほど前、私がまだ新卒で一人暮らし始めた頃の話になります。
どうしても子犬と一緒に暮らしたくて、背伸びしてペットOKな物件を探し、職場からほど近いアパートに住んでいました。
新卒で採用された会社にもだいぶ慣れてきた頃に、念願のマイカーを購入。
車はローンで購入したので毎月の返済はちょっと大変でしたが、充実した日を過ごしていました。
しかしある日、私は同じアパートに住む方の車に傷をつけてしまったのです。
その日、飼っていた犬の調子がとても悪そうで、慌てて動物病院へ連れて行こうとした私は、自分の車を出そうとして隣に停めていた車にぶつけてしまいました。
突然のことで、本当にぶつけてしまったのかどうかも分からず、車から飛び降りてその車を確認しました。
すると、明らかに新しい傷があったので「自分が今ぶつけたんだ」と確信しました。
ただ、そのときの私は、苦しそうに息をする愛犬を早く動物病院に連れて行かないといけない思いでいっぱいでした。
その車がどの家のものなのかも分からなかったので、とりあえず自分の連絡先と事情を書いた紙をその車のバンパーに挟み、動物病院に向かいました。
幸い子犬は大事には至らず、治療のおかげでその日のうちに一緒に戻ってくることができました。
家に帰り、ほっと胸をなでおろしたちょうどそのときに、傷つけてしまった車の持ち主から連絡が来ました。
同じアパートの一つ上の階に住むAさんというご夫婦(当時30代ぐらいの方でした)の車だったようです。
買い物に出かけるときに、私が挟んだ紙に気が付いてくれたAさんは、私の帰宅を待ってから電話をくれたそうです。
しかも「もとからあった傷もあるし、正直に話してくれたからよかよ!」と言ってくれたのです。
実はAさんご夫婦も犬を飼っているようで、私の愛犬のことを心配してくれました。
後日、菓子折りと愛犬を連れてAさん宅を訪れた際にも、優しく歓迎してくれました。
それからは愛犬の相談をさせてもらうなど、Aさんご夫婦が地元の九州に引っ越されるまで交流は続きました。
私の失敗で迷惑をかけたにもかかわらず優しく接していただいて、気持ちが本当にうれしくて、当時を思い出すたびに涙が出てきます。
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