<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。少しおっとりとした性格です。
今年54歳になる兼業主婦です。
今から20年ほど前、私の息子(現在20歳)がまだ小学生だった頃の話になります。
当時ママ友の中に、血液型で他人の性格を決めつけるB子さん(当時30歳くらい)という人がいました。
B子さんとはPTAの総会で初めて会いました。
私はPTAに参加するのが初めてで、とても緊張していました。
そんな中、たまたま席が隣になり、話しかけてくれたB子さんにほっとしていました。
しかし、いくらか息子のクラスの話をしたあと、唐突に「ところであなた血液型って何なの?」と聞かれました。
私は「いきなり話が変わったな」と思いながらも何の気なしに答えると、B子さんは顔をしかめます。
「あ~、私とあんまり合わないやつだ。残念。じゃあまあ、適当によろしく」
は??
その後は、総会が始まったということもあるのですが、あまり会話してもらえませんでした。
まさか血液型で合わないって決めるのかと面を食らいましたが、後になって他のママ友に聞くと、B子さんは他の方にも血液型を聞いていたようです。
血液型など一般的にはA型、B型、O型、AB型の4種類しかありません。
しかも、血液型占いや性格診断などは「ジャパニーズブラッドタイプ」と呼ばれるくらい、日本独自のもので偏りがあると言われています。
そんなざっくりした分類で自分に合う、合わないを判断しているのかと、私は本気で驚いてしまいました。
その後もB子さんが人に血液型を聞いているのを何度か目撃し、自分と合う血液型の人を見つけると「うそっ、うちらめっちゃ合うじゃん。今度遊びに行ってもいい?」と最初から粘着気味に話しかけているのを知りました。
幸い、私自身はB子さんにとって合わない血液型の人だったので、必要以上に話しかけられることはなかったのですが、合う血液型だったママ友さんたちは苦労していたようです。
しかし、夏のある日のことです。
夏休み明けに引っ越してきたA君ママ(当時28歳)にいつもと同じように血液型を聞いたB子さん。
A君ママは私と同じ血液型だったらしく、B子さんは私のときと同じように「合わない」と本人の目の前で言ったのでしょう。
しかし、A君ママはそれに対してこう言ったそうです。
「えっ、合わないの? だって私、B子さんの息子さんと血液型一緒よ? あなた、わが子と相性悪いの? それは可哀そうにねぇ」
そう返されたB子さんは、黙り込んでしまったとか。
少々天然なところのあったA君ママは、嫌みではなく本気でB子さんを心配していたようです。
その後もA君ママはB子さんに「大丈夫? 心配なら市の子育て相談所とかに相談してみるのもいいかもよ」と何度か声をかけていたようで、そこからB子さんは次第に血液型の話をしなくなっていきました。
私自身、直接被害はなかったものの「その付き合い方ってどうなの?」とB子さんに対してあまりよく思っていなかったので、A君ママ、ナイス!と思ってしまった話です。
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