電気圧力鍋の残念な使用法。キッチンのない寮に住む妹にプレゼントしたけれど...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:61
プロフィール:おでぶの妹に頭が痛い姉です。

電気圧力鍋の残念な使用法。キッチンのない寮に住む妹にプレゼントしたけれど... 62.jpg

私には9歳下の妹(52歳)がいます。

小学校の頃、妹は陸上部に入っていました。

短距離を走る選手だったこともあり、とてもスリムでした。

ところが、中学生になって陸上部をやめた後から太り始めました。

もともと妹はものぐさな性格です。

よく食べるけれど動かず、だらだらしていたため、あっという間に膨れ上がりました。

ブラジャーのサイズはH、なんと顔がすっぽり入る大きさで、外国の物しかサイズが合いません。

乳房は机に置けるほど大きく、それだけ大きければ肩こりにもなるし、走ると揺れる重みで胸が痛くなるほどに。

周りは心配して、さまざまなダイエット法を提案しました。

エステやスポーツジムにも連れていきましたが、私が無理にでも連れて行かないと重い腰を上げようとしない妹。

段ボールいっぱいのダイエット食も購入しましたが、食べることもなく、無駄に終わりました。

何を勧めても全く興味なし。

何より当人が太っていても気にしていないので、やせるはずがありません。

そんな妹ですが、ホテルに就職し、フロント業務をするようになりました。

ホテルの中にある従業員用の部屋に住むことになったのですが、室内では部屋に匂いが染みついてしまうからということで、食事を作ることができないとのこと。

妹はそもそも料理が好きではないので、ますます外食が中心となりました。

好きなものばかり食べる妹が体を悪くしないか、家族として心配でした。

「えっ? 定食を食べてるんだから健康的じゃないの?」

こんな感じの妹です。

食への意識の低さがビシビシと伝わってきます。

「何を言っているの? 揚げ物なんか脂っこかったりするし、調味料過多だったりするものもあるじゃない」

「えっ? そうなの?」

なんておめでたいことやら。

私は見かねて、肉や野菜など材料を入れるだけで料理ができる「電気圧力鍋」を妹にプレゼントしました。

これなら蓋をしたまま調理できるので、ホテルの部屋で使っても問題ないでしょう。

これでバランスのよい食事を心がけてくれたらと思っていましたが...その思いも無残に散り果てました。

妹からの返事は「お姉さんありがとう。レトルトパックをあたためるのに便利だよ」
...だめだこりゃ。

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