PTA活動で無断欠席を繰り返す「問題児」。PTA役員が家に押しかけ...怒号飛び交うトラブルに/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。

※登場人物はすべて仮名です

【前回】PTAの帰り道は悪口をペラペラ。「表立って意見するのは嫌」っていい大人なのに.../かづ

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夏休みのこと。

今はラジオ体操が無くなった学校もあるらしいが、当時は当たり前に各学校区でラジオ体操は行われていた。

学区内の公園や小学校の校庭でそれは行われ、夏休み期間はお盆の数日以外は毎日早朝6時半から始まるので、当番の者はそれより早くに行ってラジオの周波数を合わせてスタンバイする。

時間になると皆の前に並び、ラジオからの音と共に体操をし、終わると子ども達が首から紐で下げているスタンプカードに出席のハンコを押す。

そのハンコの数に応じて夏休み最終日の体操終了後にご褒美を渡す。

1年生から6年生までの全役員で担当分けをし、今は懐かしいラジカセがそれぞれの担当場所ごとに1台回される。

ある日の朝、私と子どもが参加している公園で、ラジカセを持っている役員が来ないということが起こった。

仕方が無いのでラジオ体操に参加していた近くに住んでいる住民の方が、急遽ラジカセを持ってきてくれた。

しかし困ったことに、当番はラジカセだけでなくスタンプカードの予備やハンコも一緒だったので、たまたまボールペンを持っていた人に借りて、次に来た時にハンコを押すようにスタンプカードに印をつけることになった。

当日の当番だった役員たちは次の当番にラジカセと一式を引き継がなければならないので、前日に引き継いだ役員宅に行った。

私も学年代表という意味もあり、一緒に行くことになった。

玄関のチャイムを何度も鳴らすが誰も出て来ない。

けれども耳を澄ませると、家の中から子どもの声とテレビの音がかすかに聞こえてくる。

中に誰かがいることは確かだ。

とにかく次の当番に渡さなければならないので、ラジカセ一式は引き取らなければならない。

少し気がとがめたが、チャイムを立て続けに鳴らした。

するとやっとドアが開いて、中から母親らしき人がパジャマ姿で出てきた。

手にはラジカセとビニール袋に入ったスタンプカードとハンコが握られていて、私たちに向かって無言で突き出されている。

えっ? 謝罪の言葉も無いの?

そこにいた皆がそう思った。

ドアを閉めようとしたその瞬間、一緒にいた役員の一人が思わず声を上げた。

「今日当番でしたよね? ラジカセが無くて困ったんですけど!」

するとその母親はギロリと睨み顔になり、大声で怒鳴りだした。

「うち、ラジオ体操行かないんで! こんなの持って来られて迷惑なんやけど!」

怒鳴り返されると思っていなかった私たちは面食らった。

ここで一言「すみません」とでも言えば終わったものを、怒鳴り返すとは想定外だった。

それに対してまた他の役員らが言う。

「ラジカセやハンコが無かったら困るでしょ! 無責任な!」

「近くの人が家まで取りに走ってくれて、それで何とか出来たんですよ!」

それでも睨み顔のままで怒鳴り返す母親。

「うちの子はラジオ体操に行くとしても○○公園やねん! ◇◇公園には行かへんねん! なんで子どもが行かへん公園の世話しに行かなあかんの!」

いや、とりあえず謝れや! と、心の中で思ったが、朝早くの時間に揉めてもしょうがない。

「あの、おたくのお子さんがラジオ体操に参加するとかしないとか、どこの公園に参加するとかはこの際別問題でしょ? あなたが前日受け取ったものを今朝現地に持って来なかったって話です。それで皆さんに迷惑をかけた。それに関しては何も無いんですか?」

正直言って私としてはこんな人と関わりたくは無いので、「あーそーですかー」とラジカセ一式を受け取ってさっさと帰りたいところだったが、他の役員の皆さんたちは朝の忙しい所をやりくりして協力参加してくれているので、この母親の態度の悪さに怒りが収まらない。

「次の日の朝にラジオ体操でいるものを受け取っておきながら、今朝持って来なかった。見た限り、まだお休みだったんですよね? 来ないなら来ないで、欠席のご連絡も無かったんですよね? ご連絡があればラジオ体操前にこちらから引き取りに行けましたでしょ? そもそも来る気が無かったなら、受け取らないでください。」

「勝手に置いていったんです!!」

「でしたら、委員長なり本部役員なりにご連絡ください。今おっしゃったように、『うちの子はラジオ体操に行きません! 行くなら◇◇公園に行くから、行かない○○公園の世話は出来ない!』とおっしゃってください。そしたらこちらで次の方に連絡をして、引き取りに来ますから」

再度ここで「すみません」の一言でも言えば皆が納得いくのに、それでも母親はこちらを睨みつけている。

あぁ、なんでこういう人はたった一言でも謝罪が出来ないのか。

どんな理由があるにせよ、迷惑をかけたことは事実なのに。

いくら待っていようが謝罪の言葉が出てくるとは思わず、そもそも私自身がもう謝ろうがどうであろうが関わっていたくないので帰りたくなった。

けれども、他の方々はまだ納得いかないようで、かと言ってここで白黒付ける時間は無い。

「本部に今回のことを連絡して、次からは◇◇公園の担当に振り分けるようにしますね。もしもそちらでも出来ない場合は、無断欠席ではなく必ずご連絡ください」

そう私が言うと、母親は無言で勢い良くドアを閉めた。

「◇◇公園になっても出て来んであんな人は!」

皆が口々に文句を言い出した。

PTAの活動内容に異論があるのはご自由だが、こうやって迷惑をかけるのは本当にやめて頂きたい。

嫌なら嫌で、納得が行かないなら行かないで、ちゃんと自分の言い分をしかるべき場で申し立てればいいのにと、私はいつも不思議に思っていた。

その後本部に連絡を入れたら、「その方は上のお子さん3人全員の分の役員の時も、一度も出て来なかった人で有名」と聞かされた。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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