アメブロで「～こんな事を言っちゃあなんですが！～」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか？ 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】ママ友たちに広まっていた「デタラメだらけの噂」に唖然...。「昔は水商売」って私が!? ／かづ
長男の年中時に次男が生まれ、その後長男は小学校に入学した。
仲の良いママ友のお子さんと一緒のクラスになり、その方は上にもお子さんがいるので情報交換にも助かる存在だった。
それは、小学校最初の参観日のことだった。
楽しそうに過ごす子どもたちの学校生活を目にし、また新たに仲良くなったママ友も出来て、初めての参観日は私にとっても楽しみだった。
授業が終わって保護者は廊下で待機。
子どもたちは帰る支度を始めた。
この後各クラス保護者会があるので、親たちは廊下でしばし雑談などをして待っていた。
仲の良いママ友が、ふとこんなことを私に聞いた。
「ねぇ、かづさん。かづさんは地元でしょ？ 私も地元なんだけど、どこの高校だった？」
人のプライバシーを根掘り葉掘り聞く人は多かったが、この手の質問は他府県から来た人ではなく、結婚しても地元に住み続けている人が多かった。
高校名を聞いてマウントしてくる人もいたが、「もしかしたら当時会ってたかもねぇ」と仲良くなったママもいた。
「あぁ、○○高校なんですよぉ」
私がそう答えた瞬間だった。
「えっ？ 高校行ってんの？」
私の後ろからそれは聞こえた。
ビックリして振り向くと、そこにはクスクスと笑いながらこっちを見ている数人の保護者がいた。
「へ～、高校行ってんのや～」
「うそー!? 中卒やって聞いたけど～？」
は？？なに言ってんのこの人たち？？
はじめましての相手なのに、なにを言われたの私？？
もしかして知り合い？ 私が覚えてないだけ？
突然のことで思考がついていけない。
いやいや、ここはちゃんと言わなければ。
「ええ、高校出てますけどなにか？」
私がそう答えるも、あたかも私が嘘を言っているかのようにその人たちは薄ら笑いを浮かべている。
とりあえず子どもと同級生の保護者なので、出来る限り揉めごとは起こしたくない。
けれどもあまりにも失礼ではないか？
なにも中卒が悪いと言うわけではないが、明らかに馬鹿にするような物言いだ。
すると、その中の一人がこう言った。
「だって、おなかに子どもがいたから中学の卒業式にも出られなかったんでしょ？」
もうその自信満々な上からの物言いは、確証でもあるかのようだった。
「なんの話ですか？ 私27歳ですけど？ 中学卒業の時に産んでたら年齢合いませんよね？」
そう言うと、今までクスクスと薄ら笑いを浮かべていた人たちの表情が驚きに変わった。
もし私が中学卒業時に子どもを産んでいたら、年齢は22、3歳じゃなきゃおかしい。
結局のところ、入学式で見かけた私の見た目が若く見えたので、歳がハタチそこそこじゃないかと噂をし合い、そこから「もしかして中学生で産んだとか？」となり、「そしたら中卒なんだww」という話になったらしい。
いや、もしも中卒だったとしても、あなたたちにそんな上からの物言いで笑い者にされるいわれはありませんが？
私は姑から「この地域は公務員や会社役員に医者に弁護士などが多く住んでいる所だから恥ずかしくないように」と言われていて、大変なところに越してきたなと思ったが、こんな失礼なことを平気で言う人がいるんだと驚いたことの方が大きい。
仲の良いママたちからは「若いから良いねぇ」とよく言われたが、掃除・洗濯・炊事に子育てと、やっていることは皆さんと同じなので、私自身は若くて得をしたと思ったことが無かった。
むしろ、若くして結婚し子どもがいると、こういう手の噂を立てられ決めつけられることが多かったので、とても迷惑だった。
私と一緒にいたママさんたちは、聞こえよがしに悪口を言ってくる人たちに、口々に「失礼な！」と言ってくれたが、言った本人たちは「自分たちは聞いたことを言ったまで」と、反省のそぶりもない。
こんな人たちと小中学校9年間一緒なのかと思うと、大きくため息が出た。
しかし、なぜ私がそこまで言われなければいけないのか、その時は私自身も詳しくはわかっていなかった。
後々、ここまでされる理由が明らかになるのである。
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