「私は絶対に陽性じゃないから!」根拠のない自信を振りかざす母がしんどい

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:46歳の専業主婦です。父は67歳の会社員、母は69歳の主婦で持病で寝たり起きたりの生活です。

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父は67歳の会社員です。

母は69歳の主婦ですが、持病で寝たり起きたりの生活を送っています。

ただ、電話の声はとても元気です。

10月の初め、突然実家から電話がかかってきました。

夜に実家から電話なんて、なにかあったに違いありません。

母が倒れたのでは? とドキドキしながら出ると、聞こえてきたのは母の声でした。

「お父さんが熱はないけど、ずっと喉が痛くて、風邪っぽいって近所の病院に聞いたら『風邪の疑いがある人は診れない』と言われて困って...」

母が倒れた連絡ではないことにほっとしながらも、父の容態も心配です。

まだコロナが落ち着いているわけではありません。

「だったら薬局で抗原検査キット買ってきて確認すればいいんじゃない? そのあとまずは市販薬で様子見てからまた病院行けば?」

「そんな大袈裟な感染症のはずないじゃない! もしお父さんが陽性なら、基礎疾患ありの私はどうなるの? 自分の体は自分で分かる。私は元気! 絶対に陽性じゃないから!」

そう言って母は電話を切りました。

陽性と思いたくなくて怒ってしまったのでしょう。

父はウジウジと気にしてしまう性格のため、母は自分以外の人からの「大丈夫」という太鼓判が欲しかったみたいです。

それを私は出してあげられなかったわけですが...。

次の日の深夜、父は抗原検査キットで検査をして「無事陰性だった」という電話がかかってきました。

「よかったね。だけど、抗原検査の結果は100%じゃないから気をつけて」

「...お父さんの不安を煽るなと言ったよね!」

また怒られました。

私は事実を言っただけなのに。

父は車通勤で、職場と家の往復のみの生活をしています。

ワクチンは2人とも4回接種済だから、母は絶対にコロナに罹らないと自信を持っていたようです。

しかし、そんな保障はありませんよね。

「知り合いに3回接種しても罹った人がいるよ。絶対に罹らないと思うのは自由だけど、絶対はないからこそ怖いんじゃない?」

「罹らない! 私の体は私が知ってる! 私は元気!」

いくら忠告しても母は意味不明なことを繰り返すばかり。

まったく話にならず、根拠もなく、だったら勝手にしてくれと思いました。

「お義母さん、自分の体の異変に気づかなかったから大病を患ったよね。分かってるなんてよく言うよ」

夫に話すとそう言ってくれたので、少しスッキリしました。

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