<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:45
プロフィール:娘(19歳)、息子(14歳)、ポメラニアン(7歳)の母。現在夫(48歳)とは同居はしているが離婚に向けて話し合い中。
我が家では7歳になるポメラニアンを飼っています。
生後3カ月で我が家に来たときから、私たち家族のハートを鷲づかみし、家族みんなに溺愛されて育ちました。
そのため、自分は人間だと思い込み、皆が自分に注目していないと気が済まないようです。
私たちだけで話をしていると、お気に入りのおもちゃを咥えてグイグイ輪の中心に入り込んできたり、わざとトイレ以外の場所でおしっこをしたり、とにかく家族の注目を浴びようと必死になるのです。
先日、娘(19歳)と私がソファに座り、一緒に携帯の動画を見ていると、寝ていたはずの犬がものすごい勢いでソファに飛び乗ってきて、娘と私の間に無理やり入り込んできました。
「ごめんね~。一緒に動画見ようねぇ」
いつものように甘やかしていると、かすかに硫黄のような臭いがしてきました。
そして数秒で、硫黄の数倍の異臭に変わりました。
「ちょっと、何この臭い。臭~い」
と2人で叫んでしまうほど臭い!
「ちょっとぉ、おならした?」
「私じゃないよ! ママでしょ?」
「ママじゃないわよ!」
「じゃぁ、何なのこの異臭は?」
2人で揉めてしまいました。
お風呂から出てきた息子(14歳)も、部屋に一歩入るなり顔をしかめました。
「この部屋、めっちゃ臭いんだけど。早く換気しなよ」
空気清浄機もフル回転で動き出しましたが、それでも臭いは消えません。
慌てて換気扇をつけ、窓も全開にすると、少しずつ臭いは薄れてきました。
そこで息子が「あれ、犬は?」と言い出し、私たちは犬がいないことに気付いたのです。
いつもなら、私たちが騒いだり盛り上がったりしていると、興奮して一緒になって「わんわん」とはしゃぐのですが、いつの間にかそっと部屋から出て行ったようです。
そして、入り口から顔だけ見せて静かに私たちの様子を伺っていました。
「まさか...この異臭の犯人は」
犬を見ると、バツが悪そうな表情を浮かべています。
「おいで」と私が呼びかけても、なかなか部屋に入ろうとしません。
娘と息子も「こっちにおいで」と何度か声をかけましたが、明らかに落ち着きがない様子で部屋の入口で出たり入ったりを繰り返すばかりです。
そのうち、異臭が消えたので換気扇を消して窓を閉めていると、いつの間にか部屋の中に入ってきた犬は「何とか誤魔化さなくては」と思ったのでしょう。
一目散にお気に入りのおもちゃを咥えて持ってきて、私たちの前に「どうぞ」とでも言うようにポトッと置いて、さっさと自分の寝る場所に戻って行ったのです。
きっとおならの犯人は犬だったのでしょう。
大笑いしてしまいました。
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