<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ミリー
性別:女性
年齢:49
プロフィール:さつまいもはじっくりトースターで焼く派だったのに、炊飯器のほうが楽で最近乗り換えた大のお芋好きです!
今年の春から約半年間、近所のカフェで短期パートをしていました。
パート初日のことです。
先輩のAさん(30歳の独身女性)が私の教育係になると伝えられました。
まずは着替えをするということで、個人ロッカーに案内されました。
そのとき、なぜかAさんの見ている目の前で「ここで着替えて」と言われ、躊躇していると怒鳴られました。
「時間ないんで! 早くしてもらえます!? 今も時給発生しているんですけど!」
イライラムード全開のAさんに怯えつつ着替えていると、チラチラと鏡越しにこちらに視線を飛ばしてくるのです。
しかも「ダイエットとかしないんですか!?」と余計な一言まで!
人の着替えを盗み見するだけでも気持ち悪いのに、デリカシーのない言葉に怒りがわきました。
学生時代にカフェで働いたことがあるので少しは経験があったのですが、教えるときにいちいち嫌味を言うので勤務意欲がどんどんなくなっていきました。
「え? 声が聞こえないんですけど。小さい声の人ってイライラするー」
「(計算を間違えた私に)このレベルでよく働けると思えましたよねー。超迷惑ー」などなど、いちいちグサッと刺さることを小さい声で呟いてくるのです。
分からないことを聞いても「え? え? 教えましたよね? これまだ覚えてないんですかぁ!?」と、わざとめんどくさそうな態度を取ってきました。
Aさん、女性の新人にはこんな感じでつらく当たるのですが、男性の新人には優しく接していました。
声も明らかなぶりっ子で「なんでも私に聞いてくださいねっ」とにっこり笑顔でいい人を演じているのです。
ある日、20代後半の男性Yくんが入ってきたときは、明らかに最初から狙っている感じでした。
バイト帰りに一緒に駅まで歩くために待ち伏せしたり、Yくんのお誕生日に手作りのクッキーをあげたり、どうでもいいことで何回も何回も話しかけたり...。
周りから見てもアピールしているのが明らかでした。
Yくんは大人しいタイプで、あまりNOと言わない性格です。
いつしかAさんは相思相愛だと勘違いしたようです。
「Yくんも私のことが好きみたいでぇ」と自慢してきたことがありました。
ほかの女性スタッフにも言いふらしていたようで、すぐにうわさが広まり...。
本当かどうか気になったのでこっそりYくんに聞くと「え? まさか! 僕、彼女いるんで」と目を丸くしていました。
これもすぐうわさとなり、陰でクスクス笑われることになったAさん。
かなり図太い神経の持ち主ですが、さすがにプライドが傷ついていたたまれなくなったのでしょう。
うわさが広まってから1カ月もしないうちにカフェを去っていきました。
勤続年数がお店のスタッフの中で一番長いのが唯一の自慢だったのに、それを失った今、どこで何をしているのでしょうか。
人に意地悪をしておいて自分だけが幸せになることはない! それが目の前で証明されてスッキリした気分です。
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