海外に行けは「愛の逃避行」...妙に話を盛る友人。さすがに注意したところ

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。

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同世代の女友だちSは、話を盛る癖があります。

しかも、自分のことだけでなく他人のことについても話を盛るのです。

例えば、誰かがSの前で「先週夫とケンカしちゃって、それ以降ずっとぎくしゃくしているんだよね」というような話をしようものなら、もう大変!

いつの間にか「旦那さんと離婚寸前だって! やっぱり原因は不倫かなあ...うん、不倫に違いない!」という話になって周囲に広められます。

あれは5年くらい前、まだ私が独身だった頃の話です。

当時、学生時代の同級生の男性がアジアのリゾート地で観光の仕事をしていて、「宿やツアーを少し安くできるし、よかったら遊びに来ない?」と誘われたことがありました。

旅行が大好きな私は、憧れのリゾート地に安く行けるチャンスだし、初めて行く国だけど知り合いもいて安心だよね、と思い、学生時代の女友だちを誘って遊びに行くことにしました。

すると、どこからか話を聞きつけたSから連絡が入ったのです。

「今度、海外旅行に行くんだって? 誰かに会いに行くらしいじゃん」

そう言われたので、私は同級生が現地で観光の仕事をしていること、知り合い割引で安く楽しめること、女友だちと一緒に行くこと、泊まるのは同級生の家ではなくホテルであることなどをきちんと話しました。

ところが、楽しい旅行から帰ってきた私のところに、Sとの共通の友人から届いたメッセージを見てびっくり。

「もう海外に行っちゃったのかな、日本には帰って来ないの? 大変そうだけどがんばってね」

なんてことが書いてあったので、あわててその友人に電話をかけました。

「もうとっくに帰ってるよ! 日本に帰ってこないなんて何でそう思ったの?」

聞くと、友人はこんなことを言いました。

「そうだったんだ。Sちゃんが『あの子は男を追いかけて海外まで行っちゃったよ。愛の逃避行もなかなか大変そうだけど、本人の幸せのためなら応援するしかないよね〜』とか言ってたから、ずっと海外にいるのかと思っちゃった」

私は、逃避行ではなくただの友人との旅行であること、確かに男性に会いに行ったけれど、それは恋人ではなく同級生であることなどを説明しました。

そして2人で、Sのあまりの盛りっぷりにあきれてしまいました。

その後、Sと話す機会があったので、大袈裟に盛った話を拡散しないように言いました。

「ごめーん、でもそんなの盛り上げるための冗談だって分かるし、実際に男の子に会いに行ったのは本当のことでしょ」

ヘラヘラして悪びれる様子もありません。

それどころか、その後も微妙に話を盛り続けるので、本当に厄介だなと思っています。

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