<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
コロナ禍が始まる前の年のことです。
夫(当時49歳)が「会社の近くに安くて美味しい店があるから行こう、ご馳走するよ!」と誘ってくれました。
夫の会社の近くに新しくできたお店らしく、会社の後輩3人を連れて行ったらとても安くておいしくて、雰囲気もとても良かったというので私も楽しみにしていました。
実際に行くと、とても素敵なお店です。
おかみさん(40代後半くらい)も愛想の良い美人で、2人でたらふく食べて飲んで大満足でした。
しかし、今までニコニコと上機嫌だった夫は、会計を済ませて店を出た途端、険しい表情になりました。
具合が悪くなったのかと思い、私が「どうしたの? 大丈夫? 具合悪い?」と聞くと、夫は一言「お会計が高い...」。
「えっ? ごめん、私食べ過ぎたかな。お金足りた?」
「いや、そうじゃなくて、前に来たときと比べて明らかに高いんだよ。同じようなものを頼んだのに...」
思いがけない展開でしたが、酔っていたこともあって私はあまり気にしませんでした。
「そんなことってある? 前に来たときは人数も多かったし、みんなで割ったから安く感じたんじゃない?」
そんなことを言って夫をなだめ、その日は済ませました。
しかし翌朝、夫は「昨日のお会計、やっぱり高いと思うんだよね」と言います。
あまりにも釈然としていない様子だったので、「じゃあ、食べたものを思い出して書き出して計算してみよう」ということになり、ネットでお店のメニューを見ながら2人で計算してみました。
「僕が食べたのは、前菜のサラダと本日のおつまみ2品、パスタとあとはワイン4杯だったけ...。そして前に行った時も、前菜とおつまみで2、3品頼んでパスタは昨日と同じのを頼んだんだよ」
「そして1人だいたい同じようなワインを3〜5杯飲んだと思うんだけど。昨日は一人あたりにすると6000円で、この間は3500円くらい。明らかにおかしいよ!」
どうやら、昨日だけ会計が高かったのは本当のようです。
そんなことが本当にあるのかな? と思っていましたが、その後に夫の同僚も同じような経験をしたという話を聞きました。
その同僚も後輩と行った時に比べて、一人で行ったときのお会計が明らかに高かったようです。
「たまたま一番年上の自分がお金を払ったから、金払いが良いと思われてぼったくられたのかな。あの店にはもう行かないことにしよう」
なんて話をして怒りを収めたのだとか。
その後、すぐにコロナ禍がやってきてそのお店は閉店してしまったので事の真相は分からずじまい。
今でも真相は謎のままです。
人気記事:《漫画》「うらやましい。私も流産したい」と言い放った同僚。18年前の言葉が許せない<前編>
人気記事:《漫画》67歳母がガン闘病中に「マンション買ってん」。完成間近に告げられた余命に涙...<前編>
人気記事:少しの間、高熱で寝込む息子との留守番を実母にお願い。帰ってみると...《石塚ワカメ》
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。