<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:私(42歳)、夫(53歳)、小学5年生の息子の3人暮らし。共働き家庭です。
42歳の兼業主婦です。
近所に70代後半の女性・Aさんが一人で住んでいます。
数年前に近所の町内会のイベントで知り合ったのをきっかけに、お付き合いするようになりました。
Aさんの息子さんも近所に住んでいます。
息子さんは、毎日夕方の出勤前にAさんの自宅に安否確認のために立ち寄り、重たいお米や冬は灯油などの買い物をしています。
Aさんは、息子さんには母親として気丈に振る舞っていますが、私には同性の気安さを感じてくれたのか弱音を吐くこともありました。
他人だからこそ言えることもあるのかもしれません。
「実は数日前から頭が痛いの」
「実は息子に怒られるからまだ言っていないけれど、家の中でつまずいて転んで胸が痛いの」
強がる気持ちは分かるな...なんて思いつつ、体調面に関することを言われたときは、Aさんに許可をとり、わが家から息子さんに連絡をさせてもらっています。
Aさんは犬が大好きで、愛犬を連れて頻繁に散歩や外出をしていたのですが、愛犬が2年前に老衰で亡くなってからは外出が減ってしまいました。
Aさんは持病があり、さらにコロナを心配してほぼ自宅にこもりきり。
これがもともとあった股関節の持病を悪化させて、ここ1、2年で近所のスーパーや100メートル程度の外出でさえ難しくなってしまいました。
ただ、Aさんは気丈な方で「寝たきりになって、人様のお世話にはなりたくないからね」と、自宅では椅子に座って運動を続けています。
ヘルパーさんが週に数回いらしても、買い物など無理なものだけをお願いして、家の中でできるだけ身体を動かしています。
そして、ご自宅の広大な庭の一角で、無農薬の野菜を何種類も丁寧に作っています。
Aさんは私を「うちは息子しかいないから、あなたは娘みたいなものだね」とかわいがってくれて、手作りの野菜をプレゼントしてくれます。
今年の秋のお彼岸には、自家製の「おはぎ」を作って分けてくれました。
わが家も一人暮らしのAさんに、ときどき煮物や常備菜を作ってはお裾わけしています。
また、段ボール箱や粗大ゴミなど、大きなゴミ出しの日にはAさんの代わりに集積所に出しています。
町内の回覧版もAさんが「見たよ〜。悪いけど次の人に持っていってくれない?」と連絡がくると、私が持って行きます。
終わりが見えないコロナですが、Aさんとは安否確認をしながら良いお付き合いが続いています。
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