<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女性
年齢:65
プロフィール:65歳主婦です。夫と猫と暮らしています。近所に幼稚園児と小学生の孫娘が4人住んでいます。
65歳の主婦です。
近くに住む、7歳になる孫娘の話です。
保育園のとき、孫娘は園長先生が教えてくれる武道体験の時間が楽しみで、今でも「またやりたいなあ」と言っていました。
ある日、地元の情報誌に武道場の体験のお知らせが載っていました。
本人も「やりたいやりたい!」とやる気だったので申し込んだのですが、そこで悲しい目にあってしまいました。
ある日、遊びに来た孫娘に「道場はどう? 楽しい?」と聞くと、「うん...」と歯切れの悪い返事が返って来ました。
母親である娘(36歳)が言うには、最初は意気揚々と出かけていったのに、回を重ねるごとに次第に元気がなくなってきたとのこと。
「厳しい道場なの?」
「うーん。先生(60歳くらい)がちょっと変な人なんだよね」
何があったのか、さりげなく孫娘に聞いてみると、どうやら指導者が男の子ばかりをひいきしているようなのです。
指導するのはほとんど男の子。
順番に指導をしているように見えても、隅っこに固められた女の子はほぼスルー。
その子たちは、見よう見まねでなんとかついていっている状況のようです。
極めつけは、道場で指導者と一部の保護者が「女の子はすぐに辞めちゃうからねー」と笑いながら言っていたそうなのです。
この令和の時代になんて時代錯誤な!
指導者の呆れた男尊女卑感覚に腹が立ちました。
さすがに娘家族もこれは良くないと思ったらしく「辞めてもいいよ! 違う道場に行こう!」と言ったのですが、孫娘はもう少し頑張ると言って体験を最後までやり遂げました。
その後、孫娘は隣町の道場に通い始めました。
そこでは70代くらいの先生が、厳しいながらも平等に指導をしてくれているようです。
孫娘も「『礼が元気でいいね』って言われた!」とニコニコしながら教えてくれます。
ばばバカですが、孫娘の頑張る姿がりりしく輝いて見えました。
ところで、孫娘は「男の子だから、女の子だから」という先生の言葉がどういう意味か分からなかったようです。
昭和生まれの私には、ああ、女の子が軽く扱われているなとピンときましたが、孫世代は、男の子だから女の子だからと言われること自体が減ってきているんでしょう。
30年以上かけて、時代が変わってきているんだなと感じました。
「武道はもともと男の世界だから特殊なんだ」と言う人もいますが、柔道でも空手でも男性女性に関わらず、素晴らしい選手がたくさんいます。
男の子だから女の子だから、という基準で分けるのはナンセンス。
新しい時代に、孫たちがのびのびと育ってほしいなと願わずにはいられません。
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