<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くあら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:食欲の秋というより一年中食欲あり過ぎます。
夫(53歳)と、あるホテルで夕食を予約したときのことです。
予約したのは、滅多に行かないやや高級なディナー。
テンションが上がり、かなり前から楽しみにしていました。
当日、席に案内され、コースは予約時に決めていたので、飲み物を聞かれました。
ホテルの公式ホームページを事前にチェックしていたところ、コースに付けることができる飲み放題があったのでそれにしようと思っていたのですが、メニューには見当たりません。
聞けば「やっていない」とのこと。
じゃあ、ホームページからも削除ておいてよ!と心の中で思いながらも、まあないものは仕方がないので、気を取り直して単品のドリンクを注文。
そうしてコースがスタートしました。
私たち夫婦はお酒が好きでよく飲みます。
飲むのに時間を奪われて食べるスピード自体はやや遅いかとは思います。
先付けから始まり、トントンと速いペースでお刺身が到着。
まだお刺身に箸をつけていない段階で、スタッフの若い男性が陶板焼きをセットしました。
肉や野菜があらかじめ乗っていて、下から固形燃料で焼くのですが、それに火を点けようとします。
夫と顔を見合わせてほぼ同時に「え、ちょっと待って、まだお刺身も食べてないんで」と言うと、渋々のように「では後ほど」と下がりました。
コースの順番は魚料理の後に肉料理となっていたはず。
これから魚料理が来るのに早過ぎでしょ、と苦笑いしながら食べ進めていました。
すると、そこからは料理の届くペースが非常に遅くなりました。
再び男性スタッフが火を点けにきた頃には、魚料理はまだか、とモヤモヤしていました。
「お肉が焼けるのに少々お時間がかかりますので」とにこやかに点火する彼を再び止めるのも気が引けて、なすがままにしていました。
言うほど肉が焼けるまでの時間はかからず、魚料理が届く前に焼け過ぎそうだったので仕方がなく箸をつけ、食べ終わってから魚、というなんだかよく分からないことになりました。
「ここは肉の後に魚が来るのか?」ともう一度メニューを見直したくらいですが、もちろん順番は魚が先。
出す順番を間違えてるのでは...と思いながらも、まあ、いいかと釈然としない気持ちのまま、その後は揚げ物、ご飯、吸い物と、これでもかとスピードアップして到着。
もう少しゆっくり飲みたかったんだけどな、とご飯を見ながら思っていました。
そして、ご飯を食べ終わっていないのに「デザートでございます」と水菓子が到着。
夫婦ともに無表情になっていたと思います。
会計を済ませて店を後にしましたが、なんとも後味の悪い食事になりました。
今となっては美味しかったかどうかも思い出せない、苦笑いだけが残る一流ホテルでの思い出です。
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