性別:52
年齢:女
プロフィール:1人の子持ちシングルマザーです。息子が小学生の時に離婚し、それ以来親子2人で生活しています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
◇◇◇
ある朝、出勤のために家から出ると玄関の脇に何かが並んで置いてあることに気が付きました。鉢に入った植物のようですが、置いた覚えがありません。
「誰かが間違えて置いたのか、誰かからのプレゼントかしら?」と思いよーく見ると、見覚えのある植物と鉢であることに気が付きました。
「これは!!」
家の雑草だらけの庭で唯一元気な気色の悪い多肉植物が、捨てようとして庭に放置していた苔むした鉢に植わっていたのです。これが4鉢も置いてあるではありませんか!
息子は虫や植物が嫌いで私よりも庭に興味がありませんから、息子の仕業でない事は確実です。心底驚き困惑しましたが、遅刻しないよう、鉢はそのままにして出勤しました。
仕事中も「誰が何のためにあの植物を汚い鉢に入れて玄関に4鉢も置いたのか、嫌がらせかしら?」等々、考えましたが結論は出ませんでした。
帰宅した際も鉢は置いてあり、理由も解らず触るのも嫌なのでそのまま置いておきました。
数日後のある休日、家の前を掃き掃除していた時、ご近所の70代の超お節介なA夫婦が連れ立って向こうからやってきました。お二人は既にリタイアされ、お爺ちゃんは暇に任せて盆栽や園芸をされています。話好きなお二人と会話をするととても長くなるので「困ったな」と思いつつ、挨拶だけでもと思い「おはようございます」と言うと「見た? その花。綺麗でしょ」と言われました。「花?」と言うと、あの汚い鉢に植わった多肉植物を指差すではありませんか。「あ! これAさんだったんですか!」と言うと「そうよ、お宅の玄関が寂しそうだから、お父さんに言って植えて貰っておいたわ」と満面の笑顔で言いました。
町内スピーカーでもあるAご夫婦は「Bさん(私)の家の玄関が寂しそうだから、花を植えてあげたのよ」と、ご近所には放送している(言って回っている)とは思います。他人がここだけ聞けば「Aさんのご夫婦はご近所に気を配り、ボランティアで花を植えてあげ、とても偉い。なかなか出来ることではない」と、言われる良い話なのだと思います。
が! 当事者である私の感想は「勝手に人の庭に入って捨てるような汚い鉢に、嫌いだから触らなかった気色の悪い多肉植物を植えて置いてある」です! 全く嬉しくなく、かえって迷惑!
なぜ玄関脇に多肉植物の鉢があるのか解ったのは良いのですが、逆に「善意の4鉢」を捨てるに捨てられなくなりました。仕方ないのでそのまま置いて、枯れたらそれを理由に鉢ごと捨てようと思ったのですが、多肉植物は水をやらなくても強く、全く枯れる気配がありません。この暑い夏もなぜだか元気で、見るたびにため息が出ます。
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