<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
私たち家族は田舎の一戸建てに住んでいます。
大きな家ではありませんが、夫と結婚してしばらく賃貸アパートで暮らした後、今から15年前に新築した家で、小さな庭もあります。
引っ越し当初、お隣の家に当時70代のおじいさんと50代の娘さんが住んでいて、おじいさんが毎朝早くから庭仕事をしていました。
私は庭のある暮らしにあこがれていたので、とても小さな庭ですが、自分で草木を選んで植えて育てています。
お隣の庭とうちの庭は小さな柵で仕切られただけなので、毎朝、庭仕事をしているおじいさんにあいさつをして、私もその隣で庭仕事をしていました。
おじいさんは耳が遠く、お話することはほとんどありませんでしたが、毎朝の庭仕事は私にとって楽しい時間で、いつもお隣にいらしたおじいさんに好感を持っていました。
しかし、5年ほど前におじいさんが亡くなってしまってから、お隣の庭は荒れる一方です。すぐ裏に山があるので、雑草の種が飛んでくるのかもしれません。
おじいさんが大切に育てていた紫陽花や椿、大きな夏ミカンの木が伸び放題になり、雑草に埋もれていく様子を見ると、胸が切なくなりました。
荒れた草木は柵を越えてうちの庭へ侵入しています。
おじいさんが大切に手入れしていたことを知っているだけに、勝手に切ってしまうのもはばかられました。
何度か娘さんに剪定をお願いしたのですが、その場では、そうね、と言うものの何もしてくれません。
去年は蜂の巣ができていて、知らずに庭木の手入れをしていた私は蜂に刺されてしまいました。
現在、娘さんも60代になり、世間的には一人暮らしの高齢者です。
見かねた地域の方々が年に一度、お隣の庭を手入れしてくれることになりましたが、それでも荒れ果てていくばかり。
娘さんは管理する気もないのでしょう。
庭にある倉庫にはツタが絡みつき、裏門はもう草に埋もれて使用不可能です。
毛虫などの害虫も発生しています。
こうなってくると、我が家の庭への被害も辛いですが、それ以上にお隣さんが心配になってきます。
お子さんもおらず、娘さんはこの先どうなってしまうのだろうか...でも、どうすることもできず、もどかしい日々が続いています。
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