「車椅子の客は困るんだよ」無表情で言い放つ店主。言われて落ち込んだ叔父が悲しそうで...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫(53歳)、小学5年生息子の3人暮らし。共働き家庭です。

「車椅子の客は困るんだよ」無表情で言い放つ店主。言われて落ち込んだ叔父が悲しそうで... 17.jpg

2022年のお盆に夫(53歳)の義実家に帰省した際のことです。

義母は外食はおろか中食さえも極度に嫌うため、結婚して15年、帰省して一度も外食したことがありませんでした。

ただ、義母が2年前に認知症になり、食事の用意もできなくなったため、今年は帰省して初めて外食をすることになっていました。

この時は義実家から車で1時間ほどのところに住む義兄も、息子を連れて義実家に帰省しました。

また、久しぶりに義母の妹夫婦(義母妹は81歳、夫は88歳)も義母の様子を見るため、一緒にお墓詣りに行くことになっていました。

我が家3人(私、53歳の夫、小学5年の息子)を含めた、総勢8名です。

義兄が「人気店だから事前に予約しておいたよ」と、美味しいと評判の蕎麦店に連れて行ってくれました。

着くと、開店前の20分前でもすでに店前には行列が。

遠方からの来客も絶えない人気店のようで、「売切れのため早めに閉店」ということもあるらしく、おそばが大好きな私は期待に胸を膨らませていました。

しかし、開店して入店しようとした時に問題が起こったのです。

義兄が予約した際に、義兄は「車椅子の88歳の男性が1人います」と伝えたにもかかわらず、入店を断られたのです!

家族経営のお店らしく、自宅を改装した造りです。

確かに入り口には段差もあり、入り口の幅も狭かったのですが、入店できないわけではありません。

女将さんらしき女性(50代)は「狭いですがお手伝いしますので、どうぞご入店くださいませ」と言ってくれたのですが、店主らしき男性(50代)が出てきて無表情で言い放ちました。

「うちはバリアフリーでないから、車椅子の客が来るのは困るんだよ」

障害のある叔父に向かって...店主の失礼さに怒りを覚えましたが、女将さんは「主人が失礼な発言で申し訳ございません」と平謝り。

結局、義兄が叔父を「おんぶ」して入店しました。

食事自体はおそばやちょっとした小鉢なども美味しく、遠くからの来店客が多いのも納得の味でした。

女将さんも最後まで私たちを気遣ってくれました。

帰るときにも「主人の失礼な発言を本当にお詫びします」と平身低頭でした。

それでも「障がい者は来るな」と上から目線の態度の店主のことは、今思い出しても腹立たしいです。

いくら料理が美味しい店でも「お客をもてなす」という精神に欠けていては料理も台無し。

「やっぱり車椅子で外出なんて迷惑なんだよ」と落ち込んだ叔父の悲しそうな顔が浮かび、思い出すたびに怒りが湧いてきます。

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