<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女性
年齢:53
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる53歳の自営業。
先月のこと、父に病気が見つかりました。
3年前に大きな病気が見つかり治療をしたのですが、それよりも深刻です。
日頃の様子からなんとなく「何か病気があるかも」とは思っていましたが...最初の検査の結果を聞いて、正直ショックでした。
まずは母に報告をしましたが、こんなときの母は機能しなくなります。
普段は両親のことは私がサポートしているのですが、大きな病気ということと母が当てにならないため、母を通じて兄にも話をしました。
その後、最初の診断結果を確認するために、続けていくつか検査をすることになりました。
検査の日は私と父の2人で行きましたが、結果を聞くときは兄も含めて3人で行きました。
兄は何かあるとすぐにいろいろと調べる性格で、そのときも検査のことなど掘り下げて調べて自分なりに結論を出していました。
兄弟でも性格も考え方も違う兄と私は、今後のことに関しても意見が違います。
それに不満があったのでしょう。
診察室に入り医師を前にすると、自論を滔々と述べ始めました。
「専門家である医師にそこまで丁寧に話さなくても良かろうに」と思いながら聞いていると、医師が私にも話を振ってくれました。
ちょっと迷ったのですが、医師が一緒なら喧嘩にはならないだろうと思って、私も自分の考えを話しました。
聞き終わった医師はちょっと戸惑ったような顔をして沈黙。
そして、少し笑みを浮かべると兄に向って「お二人の意見がだいぶ違うのですね」と言いました。
すると、兄は困ったような顔をして「僕が調べたようなことは、妹には理解できません」と言い放ったのです。
一瞬、耳を疑いました。
どう解釈しても「バカ」と言っているようにしか聞こえません。
まじまじと兄の顔を見直してしまいました。
医師を挟んで対角にいた私たちですが、兄は私の視線を感じているはずなのに、平然として軽くため息すらついています。
やっぱり間違いないと確信しました、「バカ」って言ってるんだよね!
でもさ、調べたことを私に説明すらしていないのに、最初から「理解できない」はないだろう!?
大人になってからずっと自分の考えや意見は正しいと信じて、私の声に耳を貸さない兄。
基本的に「妹好き」な兄なのですが、こういう態度になるときはムカっときます。
医師の前ですから我慢しましたが、当分、この怒りは忘れられそうにありません。
でもその後、医師に持論を論破され、悔しそうにしている兄を見て、少しだけ溜飲が下がりました。
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