「ママも人生を大切にして」離婚すべきか我慢すべきか...子どもたちの言葉に胸が熱くなった日

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:45
プロフィール:夫(48歳)と大学生と中学生の子どもとの4人家族。夫の実家で義父(72歳)と義母(70歳)と半同居生活をしています。

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夫(48歳)の浮気を疑っていた私は2021年12月、夫の入浴中に夫の携帯を勝手に見て、浮気相手とのLINEやツーショット写真などを見つけてしまいました。

そして2022年1月、夫に携帯を見たことを告げ、女性と別れるか私と離婚するか選ぶように伝えました。

正直、私たち夫婦には19歳の娘と14歳の息子がいますし、夫の両親(義父72歳、義母70歳)と同じ敷地内で生活を共にしています。

当然、夫は家族を選ぶと思っていましたが、夫からは「離婚はしたくないが相手との女性とも別れたくないから、しばらく今のままでいたい」と言われたのです。

身勝手な答えに愕然とし、夫への愛情は完全に消え失せました。

しかし現在、私は自宅の1階で義父と義兄(48歳)が営んでいる飲食店で働いているため、離婚となると働き口を見つけなくてはならず、経済的な面で子どもたちに苦労をさせてしまうでしょう。

「息子が社会人になるまでは我慢しようか...」

「親権を夫に譲り、自分だけがこの家から出て行こうか...」

解決策が見つからず、夫に離婚を突き付けることがなかなかできずにいました。

そんなある日、娘と息子と夕食を食べていたら、娘が唐突に言いました。

「ママはもうずっとこの家で我慢してきたんだから、私たちのことで我慢しなくていいよ。私たちはパパとママが離婚しても大丈夫だから」

意外な言葉に驚きました。

「ママは2人と一緒にいたいけど、経済的に2人を養っていくことは無理だから、ママだけこの家を出て行っても平気なの?」

「近くに住んでくれたら、すぐに会いに行くこともできるし」

息子がそう言うと、娘も頷きながらこう言ってくれたのです。

「物事は柔軟に考えればいろんな解決法が見つかるよ! 1人で悩んでくよくよしていないでよ。ママは私たちに、自分の人生なんだから好きなように生きなさいって言うじゃん! ママも自分の人生なんだから大切にして」

「そうだよ。ネットで昔のプロレスを見ていたらさ、アントニオ猪木がその道を一歩踏み出せば道となる! 迷わず行けよ! 行けばわかるさ! ダァーって言ってたよ」

息子が茶化すように言って、その場を笑いに変えて和ませてくれました。

私は普段と変わりなく振る舞っていたつもりでしたが、子どもたちは私が悩んでいることを感じていたのです。

2人の愛のこもった言葉に胸が熱くなったと同時に、離婚をすることで子どもたちに迷惑をかけることを心から申し訳なく思いました。

しかし、2人が言ってくれた「自分の人生を大切にする」の言葉に勇気をもらい、やっと夫にきっぱり「もう、これ以上は我慢はできません。離婚しましょう」と伝えることができました。

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