アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】「言いにくいんやけど...」付き合いの浅いママ友からの「夜のお悩み相談」に唖然...!/かづ
【最初から読む】アッシー・メッシー・貢君だった彼が突然父に結婚の挨拶! 夫との馴れ初め/かづ
当時は今のようにナンバーディスプレイ付きの電話ではなかったので、電話に出るまで相手が誰だかわからないのは困りものだった。
義母からの電話もしょっちゅう掛かってくるし、夫からの電話も義母と同じく用事も無いのに掛かってくる。
電話に出なきゃ出ないでその後がややこしいので、出ないわけにはいかなかった。
そんな時に、またもや山下さんから電話が掛かってきた。
前回の後遺症請求の件で、「夜の生活の体勢が取れない」と付き合い浅い私に話し、結果的に「それはわざわざ言わなくてもいいことでは?」的に返答したので、普通ならバツが悪くてしばらくは関わらなくてもいいと思ったが、ソレはソレ、コレはコレだったのだろう。
「お願いがあるんやけど?」
前回は相談で、今回はお願いか...。
「ご主人の会社って、ゴルフ場の予約って出来るんかなぁ?」
はぁ? ゴルフ? またなんの話だ?
夫の勤める会社は法人会員になっていて、社員が利用できるゴルフ場がある。
どこで調べた~?
「〇日か◇日に予約を取って欲しいんやけど? うちの主人が友達と行きたいって言うんやけど」
「いや、でも多分それは社員じゃないと利用できないと思いますけど?」
利用するのは全員社員じゃないと出来ない訳ではないが、基本は接待であったり社員のレクリエーションで利用できる。
「一度聞いてみてよ~! お願い~!」
「いやでもそれは...」
「お願い! お願い!!」
結構しつこいぞ山下!
とりあえず夫に聞いてみると言って電話を切った。
隣近所との付き合いを日頃から苦手とする夫のことだから、そんな頼みを聞くはずがない。
夫から断られましたと言えば終わりだと思った。
夫が帰宅して、これこれしかじかと山下さんからの電話の内容を話した。
「あぁ、一回聞いてみよか?」
即答で断ると思ったのに、どんな風の吹きまわしなのか。
「かづもご近所さんの付き合いがあるやろ?」
あぁ、そうか。
前に住んでいたところのボスママに睨まれたのが、家を買うための貯金が理由で喫茶店でのお茶会を断ったことが原因の一つだったのを覚えてくれていたのかと思った。
「僕の名前で予約せなあかんから」
そう言って、翌日夫は山下さんの希望日の〇日に予約が取れたと連絡してくれた。
「ありがと~! いや~ん、助かる~!」
「予約は夫の名前で取ってますから」
「わかった! ありがとー!」
山下さんは大喜びで電話を切った。
そして数日後...。
朝出勤して行った夫から電話が掛かる。
「山下さん! ゴルフ行ってないらしいわ!」
「えっ!!!」
カレンダーを確認すると、今日は山下さんが希望して予約を取った〇日だ。
慌てて山下さんに電話を掛ける。
「あの! 山下さん、今日はゴルフでしたよね?」
「あぁ、一人来られんようになったんで中止にしたんよ」
「それでゴルフ場への連絡は?」
「その来られんって言うた人がしたはずやけど?」
「連絡が無いから今山下さんに確認してるんです! うちの主人の名前で取ってるって言いましたよね?」
「え? そやった?」
「そやったって...。うちの主人の名前で予約を取っているんで、うちの名前でキャンセルすることになるんですけど!」
「そんなん私に言われても~」
お前に言わんで誰に言うねん!!(心の声)
「当日の連絡無しでのキャンセルですから、キャンセル料が発生しますからね」
「えっ? なんで? プレーして無いのに?」
「そう言う規定なんです」
「そんなん聞いてへんけど!?」
「聞いてないやなくて、常識です! キャンセル料の有る無しはゴルフ場によって違いますけど、基本的に有ることを前提に考えるのが常識です! それも当日の連絡無しでキャンセルですから!」
山下さんは絶句して何も言わない。
「キャンセル料が発生したら、山下さんに4人分の請求をさせてもらいますので」
「私が4人分!?」
「そりゃそうじゃないですか? ほかの3人さんは私の知り合いじゃないですから。その当日行けないって言うた人に請求しはったらいいんやないですか!?」
これが私より10近くも年上の人かと思うと、より一層腹立たしい。
通常ゴルフは4人1組として予約するので、1人でもキャンセルが出たらその人の分のキャンセル料は他の3人が負担する。
ゴルフは雨でもプレーが可能なスポーツなので、プレー中に大雨に見舞われても中止は無い。
ゴルフ場側の理由や判断で閉鎖や中止にならない限り、利用者側の理由でキャンセルした場合、キャンセル料が発生するなど、ゴルフをする上では常識だ。(キャンセル料はゴルフ場によって規定が違います)
この一件から山下さんは、私と出会っても軽く会釈をするだけになった。
子ども同士も同級生ではないし、一緒に遊ぶことも無いので正直言ってホッとした。
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