<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
コロナ禍が始まる前、友人(同世代女性)宅のホームパーティーに行ったときの話です。
一人一品、ワインか料理を持ち寄るというルールで、持ち寄った料理は家主である友人がお皿に盛り付け順番に出してくれます。
ワインは「○○さんからこのワインをいただきました」とみんなに知らせた後に冷蔵庫に入れ、なくなったら順番に開けていこうということでした。
ホームパーティーには20人くらいの人が集まり、自然といくつかのグループに分かれて楽しそうに盛り上がっていました。
そんな中、キッチンの方から何やら言い争う声が聞こえてきました。
見ると、家主である友人に対してアラフォーの女性参加者が「私のワインを勝手に飲んだの誰なの!」と怒っていたんです。
「持ち寄ったワインは誰でも飲んでいいことにしてあるから、誰が飲んだのか分からない。ワインは最初にみんなに紹介したし、あなたもそのことは了承してくれていたのでは?」
確かにそういう説明を受けて、みんな納得して参加している会なんです。
でも、彼女は納得しませんでした。
「他の人の持ってきたワインは安物だけど、私のワインは格が違うから特別扱いされて当然」
「いくら自由に飲んでいいルールになってたとしても、ちょっとでもワインのことを知っている人なら私に断ってから飲むはず。それを勝手に飲むなんてありえない」
他の参加者へのマウントと自慢をミックスした身勝手な発言に、みんなポカンとしていました。
そんなに大事なワインなら、こんなところに持ってこないで自分だけで飲めばいいのに...。
私はそう思いましたが、怒りは収まりそうもありません。
すると騒ぎを聞きつけたのか、参加していた留学生の外国人女性(20代前半)が声をあげました。
「私が、日本語がうまく聞き取れなくて頼まれたワインとは違うワインを開けてしまったのかもしれない。ごめんなさい」
この言葉にホッとしたのか、周りの人もフォローを始めました。
「僕も、彼女がとっても日本語が上手でびっくりしたからいろいろ雑に頼んじゃってごめん、言い方が悪かったよ」
「彼女はとってもしっかりしてるけど、まだ20歳になったばっかりだからワインのことがわからなくて当然だよね。頼んだ方が悪かった、ごめんなさい」
怒り心頭だったアラフォー女性も、若い留学生のミスだと言われると怒るわけにもいかず、不服そうに「フン! そうなの...」などと言っていましたが、その後も文句を言い続けました。
「発展途上国の人にワインのことが分かるわけがない」
「これだからワインの味がわかんない野蛮な人たちは困る」
そんなことを言い続ける女性に、周りは困り顔をしていました。
もしかしたら、留学生の彼女は場を収めようと機転を効かせて名乗り出てくれたのかな...?
もしそうなら、日本人以上に空気の読める彼女に感心すると同時に、年甲斐もなく激怒したり国籍差別的な悪口を言う女性にあきれてしまいました。
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