<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女性
年齢:45
プロフィール:同じ年の夫と私、子どもの3人で郊外の住宅街に住んでいる主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
私は中学を卒業したタイミングで住み慣れた地元を離れ、引っ越しをしました。
高校は引っ越し先から少し遠く、新しい地元では知り合いができませんでした。
大学に入ると私は情報誌に掲載されていた地元の会社で、アルバイトすることにしました。
地域の事情に疎く、知り合いもいなかったので、その会社について情報誌に掲載してあったこと以外は何も知りません。
行ってみると会社は2階建ての普通の民家に看板を付けただけ...ちゃんとした会社なのかと不安になったのを覚えています。
しかし、面接で会った経理の女性(40代くらい)や顧客管理の男性(20代)は優しそうな印象だったので、その会社で働くことにしました。
バイト初日、私は2階にある経理の部屋で一通り仕事の説明を受けることになりました。
経理の女性には、その春に大学院を卒業した息子さんがいるとのこと。
子どもと同年代の私にとても親切に仕事を教えてくれました。
仕事が終わって1階の配達員の控室に行くと、静かだった控室は仕事から帰ってきた配達員でごった返していました。
あいさつと自己紹介をしたのですが、今まで身の回りにいなかったタイプの人が多くて内心タジタジでした。
髪の色が黄色や赤などの原色だったり、ピアスが大量についていたり、タトゥーがたくさん入っていたり...ちょっと私には刺激が強過ぎました。
この会社でやっていけるかと不安になってしまいました。
2回目に出勤したときに初めて会った事務所の責任者という男性(50代くらい)は、さらに強烈でした。
白いジャージの上下に金色のネックレス、眉毛があまりなくてなぜか室内でもサングラスです。
人を見た目で判断するのはいけないことですが、第一印象が怖かったので、同じ部屋で仕事するわけではないと知ってほっとしました。
しかし、責任者はしょっちゅう配達員や営業に来たセールスマンをドスのきいた声で怒鳴りつけているので、声はいつも聞こえていました。
「こるぁ! てめーふざけんな!」
「文句があるなら相手してやる」
漫画やドラマのような発言をたびたび耳にし、私はすっかり怖気づいてしまいました。
もう辞めたいけど、怖過ぎて言えません。
困り果てたまま、半年くらいたった頃です。
ある日、面接以来あまり会社で見かけなかった社長(50代~60代くらい)が珍しく給料日以外に現れ、私はクビになりました。
経理の女性の息子さん(20代半ば)が大学院を卒業してから半年、どうしても就職先が決まらないので採用することになったとのこと。
人が余るため、私はいらなくなったという説明でした。
「きみ、辞めてくれる?」と言われてほっとするなんて...。
こんな経験は、もう二度としたくないと思いました。
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