<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女性
年齢:45歳
プロフィール:同じ年の夫と私、子どもの3人で郊外の住宅街に住んでいる主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
私は31歳のとき、1階に大きめのベランダがある戸建て住宅に引っ越しをしました。
入居してベランダの下を覗くと、糞だらけです。
注意深く見て回ると、家と塀の間の狭い土の所にも糞がいくつも落ちていました。
掃除しても翌日にはもう糞だらけ。
2匹の野良猫が頻繁に我が家にくるので、その猫たちの落とし物なのでしょう。
「なんで我が家の敷地に猫が来るの?」
糞を見かけるたびに不快に思っていました。
引っ越しから数カ月たった頃、いつものように糞を片付けていたら隣の男性(50代くらい)に会いました。
私が糞の入ったビニール袋を手にしているのを見たその男性は、声を潜めて言います。
「お宅のすぐ前で猫にエサをやっている人がいるんですよ...。やめてほしいですよね」
詳しく聞くと、我が家と背中合わせのような位置に住んでいるAさん(60代女性)が、猫にエサやりしていることが発覚。
夕方になるとわざわざ道をぐるりと回ってエサが入った皿を置いていき、しばらくすると皿を片付けているそうです。
皿があるのは2時間程度で、私は仕事で家にいない時間だから気が付かなかったのでしょう。
その情報を入手してから数日後、たまたま定時で帰れることになりました。
家の外を気にして待っていると、Aさんがエサの入った皿を持ってきました。
そこで外に出て、やめてもらうよう頼んでみました。
しかし、Aさんは意外なことを言われた!みたいな顔で反論してきたのです。
「え? エサを置かないでって...あなたは猫アレルギーなんですか?」
「アレルギーでないなら見守ってあげてください」
私が悪いみたいな言い方から、エサやりをやめる気がないのだとすぐ分かりました。
「そんなにエサをやりたいなら、他人の家の前ではなくご自宅の前でされたらいかがですか?」
「地域に住んでいる猫だから、場所は変えられないんです」
当然のように言いますが、何か論点が違いますよね。
「ここはあなたの敷地じゃなくて道ですよ。道にエサを置くのは私の勝手じゃないですか」
道に勝手にエサを置いていいわけないでしょうと言いかけましたが、Aさんは強引にエサを置いて行ってしまいました。
話にならないし、ご近所だから強く言えないし、困ってしまいました。
ところが数週間後、いつも見かける猫が堂々と近所の家に入っていくのを目撃。
さらに数日後、もう1匹の常連猫も近所の別の家に入るのを見かけました。
その後も何度かそれぞれ同じ家に入るのを見たので、これはもう飼い猫で間違いないと判断。
確かに野良猫にしては太っていて、毛並みもきれいな猫たちでした。
猫たちはちゃんと飼い主にご飯を食べさせてもらえるわけです。
Aさんのエサがなくても飢えることはないでしょう。
ちょうど仕事の繁忙期が終わって早く帰れる日が続いたので、私はAさんがエサを置いたらすぐに片付けるようにしました。
数回片付けるとAさんはエサを置かなくなり、我が家の敷地に糞が落ちていることもなくなりました。
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