<この体験記を書いた人>
ペンネーム:りゅうこ
性別:女性
年齢:40
プロフィール:先日、誕生日を迎えました。充実した40代を送りたい!
5年前の元日のことです。
とある居酒屋で、夫側の親族と新年会をすることになりました。
夫の両親は海外に住んでいるので、正確には夫側の兄弟家族との新年会です。
夫側の親族は気さくで良い人ばかりなので、私は新年会を楽しみにしていました。
しかし当日の朝、当時まだ1歳だった次女が嘔吐してしまったのです。
具合も悪そうですし、仕方がなく私と次女はお留守番。
夫だけが長女を連れて、新年会に参加することになりました。
ちなみに当時、夫は35歳。
長女はまだ4歳でした。
次女の体調は落ち着いていたのですが、夜になってまた吐きました。
「残念だったけど、新年会は欠席して正解だったな...」
そう思っていた矢先のことでした。
確か、夜の10時頃だったと思います。
夫の弟から「兄ちゃんが倒れて緊急搬送されたから、すぐ病院に向かってほしい」と連絡があったのです。
事情がよく分からないままに、私は慌てて次女を抱えてタクシーに乗りました。
タクシーの中で次女が吐いて座席シートを汚したので、運転手さんに追加で1万円をお支払いしました。
そのときは申し訳ない気持ちよりも、とにかく少しでも早く夫の元に駆けつけたい気持ちでいっぱいでした。
夫はまだ35歳。
しかし、それぐらいの年で急死してしまう人はたくさんいます。
心臓麻痺か、脳卒中か、もしかしたらもっとひどい状況なのかもしれない...。
頭の中をぐるぐる回る悪い想像に押しつぶされそうになりながら、私は病院に到着しました。
夫は集中治療室におり、いろいろな管につながれていました。
そして、お医者様から、このように説明を受けたのです。
「急性アルコール中毒です。命が危ない」
「は?」となりました。
4歳の長女が一緒にいたのに、意識を失うほど飲んだ夫に強烈な怒りが湧きました。
父親の自覚が足りないにもほどがあります。
でもそれ以上に、夫が死んでしまうことへの哀しみとか、小さな子どもを抱えて1人で生きていくことへの不安とか、そういう気持ちが勝って私は泣いてしまいました。
すると、一緒に飲んでいた夫の姉がやってきました。
一体どうしてこんな事になってしまったのか、私が義姉に聞こうとすると、あろうことか義姉は私に抱きついて、大笑いしたのです。
まだ酔っていたのでしょう、とても酒臭かったのを覚えています。
ぷつんと何かが切れてしまった私は、義姉を怒鳴りつけていました。
「こんなときに何を笑ってるんですか!」
「お義姉さんが夫にこんなに飲ませたから!」
後者は完全に八つ当たりですね。
未成年が無理やり飲まされたわけじゃあるまいし。
飲みすぎは100%夫のせいです。
義姉も義姉ですが、私も私でひどかったと思います。
しかし翌日、その義姉がけろっとした顔で私のところに来て「弟が助かって良かったわ~!」と話しかけてきたので驚きました。
きっと、何も覚えていないのでしょう。
夫は一命をとりとめました。
後遺症が残ることもなく、本当に良かったです。
普段の夫は真面目で、義姉もとても気さくで良い人なのですが、2人ともお酒に呑まれるタイプ。
二度と夫側の親族とお酒は飲みたくないと思った出来事でした。
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