<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:53
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。犬が大好きで今も子犬を飼っています。
今年54歳になる兼業主婦です。
今から30年ほど前、私の実家で飼っていたソラという柴犬の話です。
ソラは、友人宅で生まれた子犬を譲ってもらった子で、初めからとても人懐っこい子犬でした。
お手やおかわりだけではなくトイレなどのしつけも素直に覚えてくれて、とても助かっていました。
ただ、とても天然な子で、何でもかんでもくわえて持ってくる癖があり、それは成長しても治りませんでした。
むしろ、活動範囲やくわえられるものが大きくなった分、さらに悪化した感じでした。
家で洗ったはずの洗濯物の中に靴下が片方なければ、大体ソラの犬小屋の中にありました。
人懐っこい性格だったソラは人の着ていたものが大好きで、クリーニング前の私のコートなどを小屋に引っ張り込み、歯型と涎だらけで使い物にならなくなったこともありました。
それでも満面の笑みで「これ! 私ちゃんの匂いがするの!」と言わんばかりに尻尾をブンブン振ってくわえているのを見ると、どうしても憎めません。
家族みんな、ソラのいたずらを許している状態でした。
しかしそんなある日、ソラのせいでとんでもない事件が起こってしまいました。
その日は我が家で法事があり、親戚が大勢集まっていました。
遠方から来た親戚の方々はうちに泊まることになり、リビングでは私の父(当時50代)や伯父が宴会を始めていました。
酒盛りのために皿鉢(いろいろな料理が乗った大皿)の出前をとっていたので、私はここぞとばかりにその皿鉢の美味しい料理を食べていたら、ソラがいつも通り何かをくわえて飛び込んできました。
背を向けていたため、最初は何事か気づかなかった私。
すると当然、伯父が飲んでいたお酒をブゥゥゥっ! と吹き出しました。
驚いて振り返ると呆然...ソラの口元には真っ赤なブラジャーが...。
「ソラ、あんたそれ誰のやつ!?」と私が叫んでリビングは大騒ぎ。
ソラがくわえてきたのは、お風呂に入っていた叔母のブラジャーでした。
リビングでは親戚中がソラの奇行に大爆笑。
お風呂から出てきて事情を知った伯母は怒ってはいませんでしたが、とても恥ずかしそうにしていました。
やっぱりソラにきちんと躾をしなければ...と思った出来事でした。
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