<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:53
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。できる楽器はリコーダーと鍵盤ハーモニカだけ。
54歳になる兼業主婦です。
今から10年ほど前の話です。
当時小学生だった息子のクラスに、A子ちゃんという女の子がいました。
A子ちゃん自身は、他の子や大人にちゃんとあいさつできるようなお子さんだったのですが、そのママ(当時30代後半くらい)がとんでもない方でした。
悪口ばかり言うとか、クレクレさんというわけではなく、最初は私もごく普通の親御さんだと思っていました。
しかし、後でAママがとても厄介な性格の持ち主であることが発覚するのです。
ある日、息子のクラスのT美ちゃんという女の子が、毎年地元の新聞社が主催しているピアノのコンクールで優秀賞を取ったと保護者の間で話題になりました。
私の住んでいる地域は地元新聞を取る家が多かったので、新聞に記載されたT美ちゃんの受賞は瞬く間に広がりました。
授業参観のときにも「T美ちゃん、ピアノ上手なんやねぇ」「T美ちゃん、おめでとう」とたくさんの方から声をかけられていました。
私自身は楽器ができないので、素直に「すごいなぁ」と思っていたのですが、Aママだけは違いました。
「うちの子もピアノ習わせたらT美ちゃんくらい弾けるかもしれないわね!」
などと、他の人とは違う斜め上のことを口にしていました。
それをたまたま耳にした私は「ん?」とひっかかったものの、授業参観ということもありそのままスルーしていました。
しかしその後、別のママ友から聞いたところ、Aママは早速グランドピアノを買って周囲に自慢していたそうです。
しかし息子から聞いたのですが、実はA子ちゃんはピアノよりダンスが習いたかったんだとか。
しかし、ピアノを買ったのでダンス教室には行かせてもらえなかったそうです。
息子からそう聞いて、ついA子ちゃんに対して「かわいそうだな」と思ってしまいました。
驚くのはその後です。
息子からA子ちゃんの話を聞いた数週間後、Aママから突然電話がかかってきました。
「今週末、うちでA子のピアノの発表会を行いますのでぜひ来てください」
Aママとは大して仲良しでもなかったので、そんなことを言われてビックリ。
他の人に聞いてみると、なんとAママ、クラスの連絡網を使ってクラス全員の家に同じ電話をしていたそうです。
私は仕事があったので参加しませんでしたが、断り切れなくてA宅に行ったママ友の話によると、A子ちゃんのピアノの自宅発表会は3時間も続いたんだとか...。
習いたてのA子ちゃんのピアノはひどくはないですが、まだそんなに上手いはずもなく、見ていて辛かったそうです。
私に電話がかかってきたのはその一回でしたが、その後も何度かA子ちゃんの自宅発表会は続けられたらしく、T美ちゃんと仲の良いお子さんのママたちは、Aママに対してうんざりしていました。
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