<この体験記を書いた人>
ペンネーム:タヌ子
性別:女性
年齢:51
プロフィール:結婚22年。夫と義母での3人暮らし(完全同居)。週3日程度非正規の専門職で働いています。
もう家事をやらなくなった義母と同居しています。
今は私が全てやっているのですが、10年前くらい前までは義母も台所に立っていました。
義母は、自他共に認める几帳面で綺麗好きな専業主婦と思っていたのですが、結婚後しばらくして「あれ?」と思うことが増え、いろいろと困りました。
あるとき、冷蔵庫の中に開けた缶詰にラップを被せたものや、レトルト食品を器に入れて蓋をしたものなどが、長期間置きっぱなしになっていることに気づきました。
それらにはきっちりとラベルが貼られ、見事な達筆で来年の日付、数カ月後の日付などが書かれているのです。
恐る恐る中を見ると、カビが生えていたり、腐っていたり...。
当時は結婚直後で、義母に対する遠慮もあったため、控えめな態度で聞きました。
「お義母さん、これ、もう腐っているので、捨てますね」
そのときの義母の答えは衝撃でした。
「あら、本当に腐っている。でも、賞味期限内なのに腐るなんて、おかしいわね」
なんと、義母は缶詰やレトルト食品の賞味期限を丁寧にラベルに書いて、冷蔵庫に保存していたことが判明しました。
ケチャップ、マヨネーズなどもすべて開封前の賞味期限をわざわざ開封後の容器に書き、それを見ながら使っていたのです。
なるほど、だから冷蔵庫に中身が分離したケチャップなどがたくさんあったのか、と納得しました。
「ちょっと待ってください。缶詰やレトルトの賞味期限は未開封に限るんですよ。こういうものは開封したらすぐに食べてしまわないと。せいぜい、2、3日のうちに食べ終えるように開封した日を書いたらどうですか?」
そのように進言したのですが、義母は理解ができないようでした。
「賞味期限は賞味期限だから、開封したかどうかなんてあまり関係ないでしょう? 賞味期限内なのに腐るなんて、この缶詰はだめね」
こんな感じです。
この調子でこれまで食事を作っていたのかと思うとぞっとしました。
一方で、「未開封」であれば、缶詰、レトルト食品、ペットボトルの水などが長期間保存できることも知らないようです。
私は万が一の災害に備えて、缶詰やレトルト食品などを買いだめして、賞味期限が近づいた頃に新しいものを買ってから、古いものを開封していました。
しかし、義母はそれも理解できていなかったのです。
「この缶詰、かなり前からあるでしょう。気持ち悪いから捨ててしまいましょう」
などと言い出します。
「未開封なら来年の夏まで保存できますよ」
「でも、買ってから何カ月もたっているし...この前は、賞味期限前でも腐っていたし...」
それは開封したからでしょう? という突っ込みは、義母には届かない気がして言いませんでした。
結局、義母は私の言葉には耳を貸さず、賞味期限まで1年以上残っているレトルト食品を捨ててしまうこともありました。
今では義母が家事をすることもないので、そのような心配はなくなりましたが、几帳面で綺麗好きなはずの義母が「未開封」と「開封後」の違いを全く知らなかったのは衝撃でした。
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