<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
私のことを親友と呼ぶ、同い年の腐れ縁の女友だちFちゃんがいました。
過去形なのは、今では縁を切っているからです。
Fちゃんとは中学校で出会い、高校卒業まで6年間同じ学校で過ごしました。
中学校時代も高校時代も、同じ部活だったわけでもなくずっと同じクラスだったわけでもありません。
中高時代はお互いに電車通学でしたが路線は別々。
お互いの家も別方向で共通点も少なく、私は彼女のことをそれほど好きなわけでもありませんでした。
私は一人で行動することが好きなタイプですが、Fちゃんはいつも誰かと一緒にいたいタイプです。
私はNOと言えない性格なのですが、この性格のせいで、私は彼女に「一緒に帰ろう」と誘われれば、内心では面倒だなと思いながらも言われるがままに一緒に帰っていました。
高校を卒業し、私はFちゃんとは違う大学に進学しました。
ただ、私も彼女も東京で一人暮らしでした。
寂しさからなのか大学で友だちができなかったのか知りませんが、一人暮らしを始めてからもしょっちゅうFちゃんから連絡があり、その都度、面倒くさいなと思いながら彼女に付き合っていました。
その後、私は大学を卒業し、地元へ戻って結婚、子育てに奮闘していました。
一方、彼女は東京で就職し、バリバリ働いていました。
全く違う道を歩んでいましたが、やはり彼女はしょっちゅう私に電話をしてきました。
私は子どもを寝かしつけた後、彼女の愚痴を電話で聞いていました。
腐れ縁もここまでくると少し楽しめるようにもなったような気がします。
そんな関係が10年ほど前、私と彼女が30代後半になるまで続いていました。
Fちゃんはまだ結婚しておらず、仕事を優先していたようです。
その頃からFちゃんは、私が専業主婦であることをストレートに批判するようになってきたのです。
わざわざ電話をしてきては、どうして大学を出て地元に戻ったのか、何のために大学に行ったのか、自立すべきだ、と私に言うのです。
私は当時5歳と2歳の子どもを育てており、忙しくも充実した日々を送っていました。
結婚していないFちゃんに遠慮して、子どもの話はほとんどしていません。
Fちゃんに自分を否定されるのはとても嫌な気持ちがしたのですが、結婚も出産もしていない彼女に言い返す気にもなれず、だんだんFちゃんからの電話を避けるようになりました。
するとある日、Fちゃんから大きな荷物が届いたのです。
中身はFちゃんの着古したたくさんの古着。
同封された手紙には、自分は稼いでいるのでついつい買い物してしまい、クローゼットに収まりきらないので良かったら使ってください、と書いてありました。
決して綺麗な状態とは言えない古着を見て、私の中で何かがプツンと切れました。
私からしたら、一度も親友と思ったことのないFちゃん。
きっと私はFちゃんにとって都合のいい相手だったのでしょう。
荷物はそのまま廃棄。
彼女には「二度と私に関わらないでください、お幸せに」とだけ書いた手紙を送り、以降、連絡はありません。
思った以上に気持ちがすっきりし、10代だった頃にさっさと縁を切ればよかった!と心底思いました。
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