<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員で妻と二人暮らし。子どもはいません。
私が勤めている会社の話です。
我が社には50代、60代のベテラン社員が多いです。
ベテラン社員が多いせいかたまたまなのか、喫煙者が多く、上層部も社長以下ほとんどが喫煙者です。
上層部が喫煙者という事もあり、非常に喫煙者に甘い社風になっています。
例えば、我が社は基本10時と15時の2回休憩時間がありますが、喫煙者に限り就業時間中いつでも喫煙OKの特権があり、人によっては1時間に1回以上喫煙時間をとる者もいます。
喫煙中には、コーヒーを飲む事も雑談をする事もスマホをいじる事も許されています。
また、我が社は古い建物なのですが、喫煙所だけは立派で、日除けやベンチが完備され、喫煙者が大変過ごしやすくなっています。
ちなみに社内には、喫煙所以外の休憩所はありません。
社用車も喫煙OKなので、たばこが吸い放題です。
喫煙しない社員が乗車する際には、窓を開けて換気してからでないと臭くて乗れません。
小さな会社なので、ゴミの分別や廃棄も従業員が持ち回りで行いますが、ゴミ箱は吸い殻でいっぱい。
缶コーヒーの中に吸い殻を入れたゴミの悪臭は耐えがたいものです。
何故、喫煙者でない自分が始末しなくてはならないのか理解に苦しみます。
とはいえ、喫煙者が多いといっても、従業員の半数以上は喫煙をしないので、何年かに一度は喫煙に対して反対意見が出ます。
さすがに「吸うな」とは言えませんが、喫煙時間の制限や社用車での禁煙等についての議論が交わされます。
しかし、そう言った議論が交わされるものの、上層部が喫煙者の我が社では非喫煙者の意見は弱いのです。
「仕事の考えをまとめるのに必要なんだ」
「ニコチンが入っていないと仕事にならない」
「喫煙時のコミュニケーションが大事なのだ」
などなど言い訳を並べて、非喫煙者の我々の意見は却下されていきます。
さらに社内改善活動の一環として、現在喫煙所を設けて分煙しているのを撤廃しようという意見まで出てきました。
「お客さんの中にも喫煙者がいて、その方に喫煙を我慢させるのはいかがなものか」
そんな声が支持されるようになり、社内のどこでも喫煙できるように改善を検討しているという噂も立ち始めています。
どこが「改善」なのか意味不明ですし、法律的にも大いに問題です。
もちろん非喫煙者の私たちは大反対で、何度も反対の意見を言ってはいますが、「顧客第一」と言い張って聞き入れてもらえそうな気配はありません。
今どき受動喫煙問題等、喫煙による問題は会社として対処するのが当たり前の時代なのですが、我が社は喫煙問題に関してはとにかく無関心。
それどころか時代に逆行しての喫煙者優遇。
本当に呆れてしまいます。
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