<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:41
プロフィール:夫は51歳、私は41歳、小学生の息子の3人暮らし。共働き家庭。
現在、息子は小学5年生です。
息子の親友のD君は、小柄で引っ込み思案な息子とは正反対で、体格も良く物怖じしません。
息子とD君が一緒に遊んでいるときに、息子が不注意で骨折してしまったことがありました。
そのとき、痛みと怖さでショック状態の息子に、D君は「俺が絶対に〇〇(息子)を助けて、守ってやるからな」と言ってくれたそうです。
この話を聞き、思わず私が涙ぐんでしまったほど優しい子です。
D君は、家庭の事情で現在は児童養護施設に入所して生活しており、そこから息子と同じ小学校に通学しています。
D君は息子に「〇〇(息子)の家に遊びに行きたい」とよく言うそうです。
また、D君は息子にも私にも「僕の誕生日には〇〇の家に遊びに行きたいし、誕生日のお祝いしてね!」「一緒にカードゲームや家の中でも遊びたい」と何度も頼みます。
児童養護施設には施設の細かいルールがあるため、問題ないか相談してみました。
施設の職員の方はこう説明してくれました。
「ご自宅に呼ぶのは施設として禁止していません。でも、D君はやはり『家族』という言葉や雰囲気に敏感です」
「息子さんの家で『家庭の温かみ』や、例えば息子さんが何気なく『お母さん』と言った場面を見るだけでもいろいろ感じてしまうでしょうし、その後に施設で寂しさが増してしまったり気持ちが不安定になったりしそうですね...」
また、職員の方はこんなことも話してくれました。
「D君は普段は温厚なのですが、突然カッとなることがあり、怒りの感情が爆発することがあります。そういう子は他にもいるので、施設の子全員が『アンガーマネージメント』を勉強しています」
それを聞いた私は「一体どうしたらいいんだろう」と考え込んでしまいました。
家庭の事情とはいえ、幼少の頃から児童養護施設にいて、両親と離れて暮らしているD君。
大人には決して言えない感情があるのだと思います。
息子が3年生の頃、D君が息子に「お前だけに話すけど、△△市に親が今いるみたいだから、ついてきてくれない?」と言ったことがありました。
息子は悩んだ末、私に相談。
そうしてその事実を知ったのですが、△△市という情報だけでは親御さんの家には行けないだろうに、親に会いたくて息子に頼んだD君を思うと、やりきれない想いでした。
「いつも公園だから、たまにはD君も好きな室内の遊びを我が家で楽しんで欲しい」
「遊んで帰って不安定になったら可哀想」
そんな相反する気持ちの間で揺れていて答えが出ません。
D君に会うたびに「良い案はないか」と悩んでいます。
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