「かわいい」は何歳になってもうれしい! 義母とのわだかまりを溶かしたある一言

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:45
プロフィール:主婦、時々派遣社員。夫は47歳会社員、息子は18歳専門学校生です。

「かわいい」は何歳になってもうれしい! 義母とのわだかまりを溶かしたある一言 28.jpg

2019年に70歳で亡くなった義母との仲は、結婚した2002年からずっと最悪でした。

義弟(現在43歳)は今まで一度も働いたことがない引きこもり、義父(現在75歳)はDV男、そんな荒んだ家族の中で、一見穏やかに見える夫だけが義母の心のよりどころだったからです。

義母にとって夫は唯一の相談相手でした。

そんな夫に妻ができたのですから、奪われたように感じたのでしょう。

ほぼ没交渉でした。

しかし、孫(私の息子)が誕生すると風向きが変わりました。

孫はかわいいようで、少しずつ会う回数が増え、距離が縮まってきたのです。

ただ、義母は会っても孫がかわいいという話以外は、息子(夫)の自慢か義父の愚痴、そして私への文句ばかり。

あの頃の私は「いったいどうすれば仲良くなれるか」といつも悩んでいました。

まず、息子(夫)や義弟を褒めてみる作戦にを試したのですが...。

「あなたみたいな嫁が来て、『あんなキツい嫁はいない』って占い師さんに言われたわ。本当にキツい。次男(義弟)なんて結婚話以前に働かないから、生きてる価値ないわよ」

見事に失敗! 私まで流れ弾に被弾してしまいました。

次に義母が大好きな占いの話をしてみました。

「10年以上前に占い師から『次男はきちんと考えているから信じなさい』と言われたから信じていたけど、結果は大失敗。10年以上たっても働く気配がない人を信じることが信じられない」

藪蛇をつついてしまったようで、これも失敗でした。

それならと義母の大好きな宝飾品に目を付けた私。

高級ブランドには縁がありませんが、実は私はバックが大好き。

そこで、義母のバックや外出時の服やアクセサリについて褒めてみると、話がすごく弾んだのです。

「褒められるのはいくつになってもうれしい」

褒めるとかわいく喜んでくれて、そのときの笑顔が素敵なこと...結果は大成功でした。

義母が亡くなる少し前、高級ブランドのバックをいただきました。

そこまで心を許していてくれたなんて...びっくりしつつも感動しました。

もう義母はこの世にいないので、これ以上仲良くなることはできないのが残念です。

でも、少しずつ歩み寄れて本当によかったと思いました。

嫁姑の関係づくりは大変です。

私もいずれ姑になると思うのですが、息子が結婚したらきちんと考えようと思います。

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