<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くもりのち晴れ
性別:女性
年齢:65
プロフィール:78歳の夫と2人暮らしの会社員です。
35年ほど前、今の場所に居を構える前に住んでいた一軒家での出来事です。
当時30歳になるかならないかの私は、育児と並行して夫の会社の手伝いや職員さんのお弁当作りなど、忙しい毎日を送っていました。
アルコールもそこそこ好きで飲み会にもよく参加。
それが災いしたのかどうか、内臓疾患を患い入院する羽目になるのですが、病気が発覚したきっかけが少し特殊なのです。
まだ、病気の兆候もなかったある夜のこと、私は普段通り床に就きました。
夜中のことです。
足元に立つ人の気配で目覚め、目を凝らすと、そこには優しそうな3人の男性が立ち、私の足を撫でながらはらはらと泣いているではありませんか。
私は夢か現実か分からないまま呆然と眺めていましたが、しばらくすると3人同時にふっと消えていきました。
「ああ、誰かの霊なのね、でもなぜ泣いていたのかしら?」
不思議に思いましたが、起き上がることもなく改めて眠りにつきました。
その翌日は朝から激しい背中の痛みに襲われました。
起き上がることもできず、ベッドに横たわっていると、ご近所の奥様が窓から覗かれ、尋常でない私の様子を見て大学病院に電話し、車で連れて行ってくれました。
急性膵炎と診断され2週間ほど、点滴だけの病院生活を送りました。
その間も3人のおじさんの顔はどうしても思い出せませんでした。
病院に連れて行ってくれた方、病気を知らせてくれた霊、双方に感謝することしきりの出来事でした。
実は私、こういった霊をよく見ます。
共通しているのは、恐怖を全く感じないことです。
この3人のおじさんを見ても動揺することはありませんでした。
当時住んでいた借家の大家さんも、亡くなられた日の夜中に、愛犬とともにお別れに来られました。
子どもたちも私たち夫婦もかわいがっていただいていたので、あいさつに来てくださったのでしょう。
翌日、娘さんから訃報を聞きましたが、そのことは伝えませんでした。
また、新婚当初、夫が19歳のときに亡くなった夫の母親が枕元に立ち、当時20代の私の顔を覗き込み、なぜか大笑いして消えていきました。
もちろん面識はないので、私は思わず「ああ、お義母様ですね。始めまして」とあいさつしてしまいました。
翌朝、夫に話すと「そんなはずはない!」と一蹴されましたが、「こんな息子の嫁になって苦労するよ」と伝えてくれたのだと勝手に解釈しています。
数えればきりがないほど霊的なものを感じてきた私ですが、恐怖とは縁のない、むしろなぜか自分に都合の良いことばかりの体験です。
このときのおじさんたちにも、またいつか会えるでしょうか。
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