ぐったりしていた愛猫を連れて動物病院に駆け込んだあの日...。忘れられない先生の言葉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:はおり
性別:女性
年齢:59
プロフィール:先日59歳になった専業主婦です。子ども3人は皆20代で、それぞれ独立。今は夫と2人暮らし。趣味は猫と遊ぶこと。

ぐったりしていた愛猫を連れて動物病院に駆け込んだあの日...。忘れられない先生の言葉 pixta_86464355_S.jpg

先日、私と同じ年代の近所の人と話していたときのことです。

その人が勤める会社の同僚が、ペットの犬が死んだことで落ち込み、会社を休んだという話を聞きました。

「ペットロス症候群っていうのかな? 私もペットのワンちゃんが亡くなったら、そうなるかもと思ったわ」

そんな話を聞いて、私は3年前に愛猫が死んだときのことを思い出し、じんわり涙が出てきました。

3年前、我が家は2匹の猫を飼っていました。

キジ猫の雌で11歳のピピちゃんと、茶トラの雌7歳のちーちゃんです。

2匹は仲が良くて、一緒に並んで餌を食べたり、お互いに毛繕いしあったりして元気に暮らしていました。

2匹を見ているだけで心が和んで癒されるし、幸せな気分でした。

しかし、ピピちゃんが9歳のとき、おしっこが出にくくなりました。

心配して動物病院に行くと、腎臓の手術をしたほうが良いとのこと。

猫は腎臓が悪くなりやすい動物なのだそうです。

すぐに手術をしていただき、幸い成功しました。

1週間入院して家に帰ったときは、家族みんながホッとして喜びました。

それからは、ピピちゃんには腎臓に良い餌を動物病院で購入して食べさせることに。

ところが、元気になったと思われた11歳の冬のある日、ピピちゃんがぐったりしていました。

「残念ですが...亡くなってます」

急いで夫と2人で動物病院に駆け込み、診察をしてくれた院長先生の言葉は今でも忘れられません。

それを聞いた私は声を上げて号泣しました。

ピピちゃんの亡骸を抱えて、家で綺麗な座布団の上に寝かせて私は泣き続けました。

涙が止まりませんでした。

それから夫がペット霊園に問い合わせて手配しました。

ペットのお葬式と火葬、納骨もしてくれる所です。

翌朝、午前中に夫と私、一番下の高校生だった娘の3人でペット霊園に向かい、ペット用のお棺のようなものにピピちゃんを寝かせ、お経をあげて火葬してもらいました。

ペット用のお墓も建てられると説明されましたが、私はピピちゃんのお骨を家に持ち帰り、家で毎日供養したいと言いました。

夫も納得してくれて、お骨を持ち帰り写真とお花、水、お線香で毎日お祈りすることにしました。

悲しい別れからなかなか立ち直れず、食欲もなくなりました。

1カ月くらい、そんな調子が続いていた頃、私が20代の頃に勤めていた会社の元同僚から「近く海外に転勤になるので、飼っている猫をもらってもらえない?」と電話がありました。

先日、愛猫を亡くしてペットロス症候群になっていることを話すと、元同僚は「そうなの。残念だったね。何かピピちゃんが縁をつないでくれたのかも知れないね」と言いました。

こうして、我が家に来たのがチンチラの雌、現在7歳のはーちゃんです。

元同僚の家では「はおり」でしたが、はーちゃんと呼ぶことにしました。

ピピちゃんの事は忘れられないし、毎日お水とお線香をあげています。

今は毎日ちーちゃん、はーちゃんの2匹と遊び、なんとかペットロス症候群を克服できました。

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