<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:宮城県の会社員です。妻と二人暮らし。子どもはいません。
私が勤める商社での出来事です。
我が社では、年に2回社内研修会があります。
コロナ禍の前は、全国の支店から正社員が宿泊施設に全員集合して研修会を行い、懇親会で親睦を図っていました。
コロナ禍では集まるわけにもいかず、一昨年(2020年)、昨年(2021年)と研修会は中止に。
今年はリモート形式で実施する事になりました。
その研修会は、数人ずつのグループを作り、一つのテーマに対して意見をまとめて発表し、評論し合う形式です。
今回は、各支店ごとに顧客へのPR資料を作成して、当日にリモートで発表するというものでした。
パソコンスキルに不安のある営業所は、本社で資料作成等を支援してくれます。
私の所属する営業所は、20代~50代まで満遍なく人員が揃っているので、良い資料が作成でき、発表もまずまず上手くいきました。
しかしながら、60代の社員のみで構成されている支店もあります。
我が社は昔ながらの足を使っての営業活動が主なので、パソコンスキルはそれほど重要視されていません。
その支店では簡単なパソコン操作しかできない人員しかおらず、満足な資料作成ができませんでした。
発表当日もパソコンを上手く使えず、謎の資料が画面上いっぱいに表示され、何が何だか分からない状態に。
他の支店から失笑されていました。
持ち前の営業トークで何とか切り抜けようとしていましたが、はっきり言ってめちゃくちゃなプレゼンで終了です。
主催、運営は本社で行っていましたが、事前の説明とは違って十分な支援をしていませんでした。
事前に資料ができなくてもフォローをせず、プレゼンでパソコン操作を誤っても手を貸さず、ただ傍観して発表者に恥をかかせるだけの結果になってしまいました。
実は本社メンバーは、ほとんどが取引銀行や得意先からの出向社員、いわゆる天下りのような人間が大多数を占めています。
仕事に対する熱意も低く、どこか商社の仕事を見下しているような態度を取ることもしばしば。
得意先の情報や取り扱い商品に関する知識など、会社の商売に直結するような知識にはまるで関心を示さず、財務や総務といった管理部門の仕事にばかり熱心に取り組む人間がほとんどです。
今回恥をかかされた支店の社員たちは、長年、会社に貢献してきた先輩たちです。
今さら若い社員と一緒の研修をさせる意図も分かりませんし、あえて恥をかかせるような本社の運営方法には、長年勤めてきた社員への敬意が全く感じられませんでした。
自分が60代になったときにこのような仕打ちを受けるのかも知れないと思うと、とても残念に思います。
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