<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:41
プロフィール:夫51歳。私は41歳。小学生の息子の3人暮らし。共働きです。
まだ子どももいなかった今から13年前の出来事です。
私は読書や茶道、ピアノといった屋内で行うことばかりが趣味で、性格も内向的でした。
一方の夫は、登山やサイクリングやアウトドアが大好き。
そんな夫に「電車で出かけよう」と誘われて、最初は市内、県内へと出かけるようになりました。
次第に行き先は近隣の県、そして新幹線で関西や九州と広がっていきました。
日帰り旅行が多かったのですが、当時の仕事は主に内勤だったので、旅行に行くと自然に触れることも多く、リフレッシュできました。
しかし、ある休日のこと。
朝、夫が突然「今日、日帰りで近場に旅行に行こう!」と言ったので、電車や旅行好きになっていた私は、夫の思いつきにワクワクしました。
旅行先を知らないことも楽しく思えて、「どこに行くの?」と夫に聞かずに出発。
朝の8時頃に電車に乗り、1時間もすると田園風景や渓谷など、日常と離れた景色が広がりました。
好きな音楽を聴きながら、車窓から美しい景色を眺めて満足しつつ、お昼は美味しい駅弁を電車内で食べました。
しかし、その後も夫は一向に電車を降りる気配がありません。
夫は車内から景色を見たり、景色を電車内から撮ったりと満足そうでしたが、乗っているだけでは面白くありません。
さすがに痺れを切らして夫に聞きました。
「ねえ、今日って一体どこに行くの? いつ降りて観光とかするの?」
「え? 今日は〇〇線を一周して楽しんで家に帰る旅だよ」
笑顔で答える夫に唖然...え! どこも観光しないの⁉
「え!? いや、ずっと座りっぱなしで腰も痛いし、さすがにきれいな景色も飽きた! 観光はゼロで景色のみなの? 駅の外にさえ一歩も出ない日帰り旅行って最初からそのつもりだったの!? これが旅行って言えるの? 分かっていたら来なかったのに!」
ブチ切れる私に、夫は「そういう旅も悪くないんだけどな〜」と困惑するばかり。
そういう旅行が好きな人はいいかもしれませんが、腰痛持ちで、ご当地グルメや美味しい物が大好きな私の楽しみは、電車ではなく訪れた先にあります。
「せっかく旅行も楽しめるようになったから、旅行先でしか食べられない美味しい物も食べたいし、行くなら観光だってしたい!」
夫に強く要求すると「今度からはそうするよ」と渋々といった感じで納得してくれました。
それ以来、旅行に誘われると、必ず行き先を確認するようになりました。
さらに観光名所やご当地グルメなども雑誌やネットで検索して、さらに地元の人しか行かない美味しいお店や温泉など、徹底して調べるようになりました。
旅行をしなかった頃の自分とはまるで違います。
そんな下調べをしながら、しみじみ「インドア派の私が、まさか旅行が楽しみになるなんて思わなかったな」と思います。
今はコロナの様子を見つつ、夫や息子と一緒に、家族で観光やご当地グルメを楽しむ旅行をしています。
あの大喧嘩があったから家族全員が楽しむ旅行を計画できるようになりましたが、良かれと思って誘ってくれた夫にはちょっと悪かったかな?
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